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くりはら貴子・柳本あきらをよろしくお願いします。

明日、いよいよ大阪府知事選挙、大阪市長選挙の投票日を迎えます。

このブログをご覧の皆さまには、知事には「くりはら貴子」を、市長には「柳本あきら」をお選び下さいますよう、改めてお願い申し上げます。

いまだに維新を信じている方も多くいらっしゃいます。

でも、そろそろ気付いて頂きたいところです。

政策的にもいろんな問題があると思っていますが、何よりも大きな問題は、彼らが政治を担っていく上で、

どうしようもなく「厚顔無恥で嘘つき」だということです。

「ラストチャンス」と言った都構想を、またすぐ持ち出した。

「政治家を辞める」と言いつつ、国政政党を立ち上げた。

「民間人に戻る」と言った松井知事も、また立候補。

なんてものはよく言われていることですが、それだけではありません。

この選挙戦だけでも、、

エキスポランドが破たんしたのは橋下知事誕生以降にもかかわらず、その跡地利用について、「放ったらかしにしていたのは、大阪自民・民主・共産の大阪府政だ」と攻撃。

共産党市議の発言であるかのように、「この選挙が終われば自民党は共産党の言いなりになる」と事実無根のツイートし、攻撃。

「子ども医療費助成の拡充」と堂々と「維新府政の実績」として選挙公報に掲げているが、現実は「実質縮小」。(対象を3歳以下から未就学児に拡げたが、所得制限を大幅に引き下げたため、府の助成対象者が減り、市町村負担が増大)

「身を切る改革」を打ち出し、知事の退職金を廃止するも、それを月々の報酬に振り分け、ボーナスもそれに応じて増えるため、実質的に手取り増。

言い出すとキリがありません。

彼らの看板政策「大阪都構想」の財源効果額も、「年間4000億→150億ほど→関係ない→無限」と変遷し、いかにその場その場で適当なことを、話しているかがわかります。

そして今、私が許せない「厚顔無恥な嘘」は、泉北高速鉄道の値下げを、自分たちの実績として掲げていることです。

ご存じない方のために、改めて簡単に纏めますと、

・泉北高速鉄道は大阪府の第三セクタOTKが運営し、「日本一高い運賃」と言われてきた。

・OTKの民営化、運賃値下げが、地域住民の長年の悲願だった。

・松井知事が、投資ファンド・ローンスターへの売却を決定。値下げ幅はわずか10円。

・堺市議会(維新除く)はじめ、多くの地元関係者が、大幅値下げを約束している南海電鉄へ売却すべきと、ローンスターへの売却を撤回するよう要請。

・大阪府議会にて、維新の四名の府議が造反(ローンスターへの売却を反対)し、ギリギリで否決。

・松井知事は激怒し、造反した四名を即除名。

・ローンスター案が潰えた大阪府は、その後、南海電鉄へ売却。大幅値下げが実現。

という流れです。

つまり、この度の値下げは、声を上げた地元住民や、地方議会(維新を除く)、そして何より、ローンスター案に反対した府議会議員がいなければ、なりえなかったのです。

特に、維新の会に所属しながら、地元住民の声をくみ取り、身を挺して反対に回った四名の府議会議員は、最大の功労者と言えるでしょう。

意に沿わぬ南海への売却にせざるを得なくなったのに、それが結果的に大幅値下げにつながったからと言って、それを「維新の実績」と堂々と訴えているのは、もはや怒りを通り越して、呆れしかありません。

地元住民はバカにされています。

もう一つ付け加えるならば、彼らが売却しようとしたローンスターは、その後破たんしました。

彼らの思う通りに同社に売却されていたら、堺市民の大事な生活の足である泉北高速鉄道は、いま、どうなっていたでしょうか。

しかし、一般市民の方々には、なかなか地方政治のこうした流れはわかりにくいもの。

結果として値下げが実現し、時の首長が堂々と「私たちの実績」と言えば、「ああ、そうなんだ。さすが!」と思ってしまって不思議ではありません。(本来であれば、マスコミがそれを追及してもらいたいところですが)

こうした「厚顔無恥な嘘」は、維新政治の基本姿勢といっても過言ではありません。

このほか、詳細は割愛しますが、「ダブルスタンダード」「人治主義(独裁)」「パフォーマンス偏重」「敵・味方の極端な二分」と言った彼らの政治姿勢、「競争原理至上主義」「経済効率至上主義」といった政治思想にも、私は強い危惧を抱いています。

今回の選挙では、自民党推薦の候補を、共産党が自主支援していることに、批判も集まっています。

しかし私は、これを否定的には見ていません。

そもそも多様な市民に直に接する地方政治には、「多様性」「バランス」「話し合い」が欠かせません。

これまで共産党は必ず単独候補を出し、オール与党の首長には「なんでも反対」だった共産党も、首長を応援した責任感のもと、是々非々で議会に臨むでしょう。

一方で首長は「何をやっても賛成してもらえる」状態ではなくなります。やはり、自民と共産には、相容れない点がたくさんあります。

「自民は賛成するが、共産は反対する」、「共産は賛成しても、自民が反対する」、そうしたバランスの中、市民の声を聞き、話し合いを重視し、折り合いをつけていくこととなるでしょう。本来の地方政治のあるべき姿に近づくと思います。

また、くりはら貴子候補、柳本あきら候補の人柄にも、これからの対話と協調の府政・市政への希望があります。

もちろん、政策面でも、子育て・教育などを重視した方向性や、イメージ戦略に頼らない具体的な提言に、私は期待を寄せています。

私も、サラリーマン時代、橋下知事の誕生に期待を寄せ、「すごい!」と思ったことがある1人です。

しかし、時が経つにつれ、彼らは「権力への挑戦者」から「権力者」へと変わり、そして私自身も政治の世界に身を置き、「厚顔無恥な嘘」を始めとする、維新のいい加減さ、危険さを目の当たりにし、「もうええ加減、終わりにせなあかん」と強く思うに至りました。

八年近い橋下・維新政治を、ブログで総括することは困難ですが、そのごく一部を記し、そして改めて、

知事には、くりはら貴子!

市長には、柳本あきら!

をお願いし、ブログを締めたいと思います。

明日はどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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