まずは「里親」を知ってください。
「里親」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
私は正直、テレビの世界のこと、あるいはマドンナやブラッドピットなどのセレブや、
限られたお金持ちの篤志家のやること・・・、というイメージが少なからずありました。(昔は)
しかし、里親は決して遠い世界の話ではありません。
いや、何より「里親を求めている子ども」が、すぐそこにいるのです。
堺市の里親委託率(家庭で暮らせない子どもに対し、里親とマッチングできた割合)は10%ほどで、全国最下位レベルです。
全国平均は約18%、最も高い自治体で、40%台です。
こうした日本の低い里親委託率は、先進国でも突出しており、世界的にも批判されています。
(その日本の中でも低い堺市は、頑張らねばなりません)
※少し古いデータですが「突出して低い」状況は変わりません。
子どもにとっては、いくら施設が充実していようと、やはり家庭で暮らせるの「ならば」、
家庭がいいというのは、様々な研究でも明らかになっているところです。
そこで厚生労働省は、それを75%にするという、非常に高い目標を掲げているのです。
そうした中、このほど、日本財団から驚くべき調査結果が発表されました。
インターネット調査で、「里親になってみたい」「どちらかといえばなってみたい」と答えた方が、
なんと6.3%にのぼりました。
しかも、「子どもの生活費として養育費が支給される」等の情報を提供したところ、、、、それが12.1%まで上がったのです!
6.3%、12.1%、少ないと思われますか??
いやいや、もしそれだけの方が本当に「なってみたい」と思い、かつ、制度の中身を知り、そのうちの一部でも実際に手を挙げてくだされば、おそらく里親委託率は、一気に厚労省の目標を達成するはずです。
一方で、制度については「名前を聞いたことがある程度」とした人が大半だったこと、制度の概要を案内しただけで「なってみたい」の率が上がったことなども踏まえ、委託率を上げるには、制度の周知・説明が重要なのは明らかです。
ですから、改めて私からも!!!!
・里親には、子どもの養育費が支給されます。
(お金に余裕のある人だけができるのではありません)
・日本には里親を必要とする子どもが約3万人います。
(あなたの近くにもきっといるはずです)
・数か月の短期間だけ、あるいは週末だけの里親制度もあります。
(短い時間であっても、家庭の温もりを求めている子どもがいます)
これだけのことでも知ってください。
そして、広めてください!!!
詳しくは、こちらのチラシもご参照ください。
決してこれは他人事ではないのです。
私や皆様の子や孫が、不幸にも、両親と死別して、里親(家庭)を求める日が来るかもしれません。
どうか、そんな子どもたちのためにも、里親が一般的なものとして日本社会に定着するよう、お力をお貸しください。
昨日、里親サロン(里親をされている方たちの交流会)に参加し、改めてこの制度の大事さを思い知り、
そしてその概要だけでも知って頂きたく、ブログにしました。
堺市議会議員 ふちがみ猛志