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またまた呆れた教育委員会の姿勢

昨日、教育委員会事務局の主に部長級以上の職員と文教委員会委員8名とで、「第3期未来をつくる堺教育プラン素案」に関する意見交換会が行われました。

同プランは5年ごとに見直されるもので、本年度が第2期の最終年度です。今は来年度からスタートする第3期プランの作成の真っ只中で、そのプランづくりのために、教育委員会事務局によってこの意見交換会がセッティングされたのでした。

 

ところが!

 

打診があってから、待てど暮らせど、意見交換のテーマである「第3期未来をつくる堺教育プラン素案」の資料は届かず、結局、我々文教委員が資料を初めて目にしたのは、なんと当日のその場!

当日初めて見て、その場で意見交換せよというわけですから、どんな資料かと思えば、なんと80ページにもなる分厚い資料。(+概略版がA3サイズで2枚)

会が始まると、事務局が概略版を猛スピードで説明すること20分。

その説明も、度々登場するのが、「〇〇については、本編(80ページの資料)に記載のある通りです。」

 

おいおい、その本編はたったいま渡されただけで、まだ読んでないっちゅうねん!!!!

 

そんな調子で概略版の説明が終わり、「さあ、意見交換を」と言うわけです。

会は残り40分。読み込む時間もありません。

 

さすがに温厚な(?)私も、「それはないでしょ」と怒りの苦言を呈することになったのでした。

 

このボリュームの資料についての意見交換会であれば、普通は1週間前には届けるべきものです。

どうも素案の作成作業が、直前までかかったようなのですが、それでも前日には完成していたはずです。せめて前日夜にメールで送って、「一晩で目を通してもらえないか」と要請すればよかったんです。朝一にでも配布して、「早めに登庁して、午後の意見交換までに見てほしい」と言えばよかったんです。

 

それをしなかったのは、私は教育委員会事務局の怠慢、あるいは悪意にしか思えないのです。

 

「悪意」とはこういうことです。

 

教育プランについて議会でやいやい言われたくない。

そのためにも、「(議会の一員である)文教委員の意見をちゃんと聞いて作った」ということにしておきたい。

とはいえ、その文教委員からあれこれ細かい意見を言われて修正作業を余儀なくされるのは嫌だ。

だから、意見交換会はするが、なるだけ意見が出ないよう、事前に資料を見せるのはやめておこう。

 

というもので、いわば意見交換会は、彼らの単なるアリバイづくりなのです。(と私は感じてしまうのです)

 

(もしそうだとすれば)私はこのような本音と建て前を使い分けた、形式的なお役所仕事が大嫌いです。

 

あれこれ意見を出されても、堂々と受けて立てばいいし、「それは違うでしょ」と思うもの、修正したくなものは、相手が議員でもそのようにハッキリ言えばいいんです。

私たちは民意を代弁するものではありますが、しょせんは教育の素人です(プロと言える元教員の方も中にはいますし、私なりに一所懸命勉強してはいますが)。そこは教育のプロ、行政のプロとしての矜持を持って、毅然とすればいいんです。

 

今回が、悪意によるものか、怠慢によるものか、単なるうっかりなのか、真実は当の本人たちにしかわからないことです。

 

ただ、悪意でなかったのならば、それは今後の行動でハッキリするはずです。

昨日はドタバタの意見交換会でしたが、それでも私を含め全委員が何らかの意見をしました。悪意によるアリバイづくりならば「やって終わり」になるのでしょうが、そうでないならば、取り入れるべき意見は「修正」という形でプランに反映されることでしょうし、取り入れない意見については、その委員に対して相応の説明があるはずです。

 

私の想像が、真実ではない、単なる私の妄想であればいいですが。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

意見・提案