ペデストリアンデッキの思わぬ効果
新年2本目のブログも、軽いやつです。
あー、物事はいろんな角度から見ないとなぁ・・。という話です。
堺東駅から、新しくなったジョルノビル、そして市役所前広場を繋ぐ、ペデストリアンデッキ。
私はこの建設をナナメに見ていました。
本当に必要なんだろうか?と。
そして、「市役所職員の通勤のために作ったんや」などという、地元商店主の言葉も聞いたりして、「その気持ちもごもっとも」と思ったりもしました。
それが先日、バスの運転士さんとお話する機会があり、「あのデッキのおかげで助かってる」とおっしゃるので、少しびっくりしました。
え?バスの運転士が??
どういうこと??
それは、こういう理屈です。
これまで、堺東駅のロータリーに侵入する車は、南から右折して入る場合は、右折の青矢印信号があるので、比較的入りやすいのですが、
北から左折して入る場合は、横断歩道の歩行者が途切れたタイミングでしか入れません。朝夕になると、この横断歩道は歩行者が延々と続くので、青信号1回で、バスが1、2台しか通過できなかった(ロータリーに入れなかった)そうです。
それがペデストリアンデッキができて、駅から市役所方面への歩行者がそちらに流れることで横断歩道を通過する歩行者が減り、そのおかげで北からもスムースに、何台も連続してロータリーに入れるようになったと言うのです。
これまでは、それが原因で、バスの定時性が乱れたり、渋滞が発生したりすることもあったそうです。
ペデストリアンデッキのお陰で、バスの定時運行と、渋滞解消に繋がった!
聞いてもすぐにはピンとこない話ですが、よく考えれば納得です。
決して「ペデストリアンデッキを作ってよかった!」と言いたいわけではありません。
「物事は色んな角度から、その良し悪しを見ないといけないな」と思ったわけです。
ちなみに、この効果は朝よりも夕方の方が小さいようです。
夕方(市役所から駅への帰り)は、ペデストリアンデッキの階段を上ることになるので、(下りの)朝に比べると、従来通り横断歩道を使う人が多いからだそうです。
それも「なるほど!」な話でした。
堺市議会議員ふちがみ猛志