今それを言うのか、GoToキャンペーン
昨日のブログで、コロナ支援の補正予算について触れました。
「市民1人10万円」、これは国民の声で政治が動いた証拠ですよ、と。
もう一つ、気になった予算がありました。
これも、さんざん議論(批判?)されているものですが・・・
GoToキャンペーン・・・。
Go To Travel
Go To Eat
Go To Event
等々、、、
コロナで観光業、飲食業が大変だから、クーポン出すから、
みんなで旅行して、ごはん食べに行って、イベントにも行ってーーー!!!
って予算です。
外出自粛をしている今!
いつコロナが収束するかわからない今!
今、それを言うか!!??
って、皆が思うわけで、私が言うまでもなく、そんな突っ込みを喰らいまくっています。
安部総理は言いました。
「収束後に反転攻勢ができる、その未来図を示すことも我々政治の責任」と。
反転攻勢もいいけど、それまでにぶっ倒れてしまている人がたくさんいるんだっつうの!
そして、この答弁、苦しいですね。
この政策は、そんなつもりではなくて、コロナ禍が始まって、観光や飲食に影響が出始めた頃、まさかこんなにひどくなると思っていなかった頃、そんな頃に作ったんですよ。「収束後の反転攻勢」なんてものではなく、そのまますぐ使ってもらうつもりで作ったんです。
ところが、経産省の予想よりずっと状況が悪くなってしまって、現実にそぐわない政策になってしまって、、、でも「作った以上、ひっこめるのは」と、無理くり押し通しちゃったわけです。
これって、典型的な官僚の悪弊ですね。
一度、走り出したら戻れないってやつです。
国民が将来に希望を持ったり、政治に信頼を置くのは、いつかわからない将来に何か政策を打ち込むことより、やっぱり今やるべきことをしっかりやってこそですよね。
コロナ支援においては、その「今やるべきこと」が、「まだ足りない」って多くの国民が思っているわけです。
このGoToキャンペーン、なんと総額1.7兆円です。
これだけの額があれば、いろんなことができます。
例えば、いま多くの申し込みが殺到している、中小企業200万円、個人事業主100万円の持続化給付金。双方100万円として、もう1回支給できますね。
非正規雇用が多く、貧困率の高いひとり親世帯に絞れば、1世帯100万円支給できますね。
子ども1人あたり10万円ほど支給できますね。
それがいいかどうかはさておき、それくらいのことができるのが、1.7兆円なんです。
刻々と状況が変化する中、かつて正しいと思ったことも、今そうだとは限りません。あったり前ですけどね。
官僚や政治家のプライドよりも、市民の生活。
撤退する勇気、持ってほしかったですね。
これで支援が打ち止めだったら、「Go To Hell」になっちゃいますよ!
堺市議会議員ふちがみ猛志