何も言えねぇ
金メダリストが嬉しすぎて「何も言えねぇ」のではありません。
議会の答弁調整をしていると、市の職員からちょいちょい返ってくる反応です。
まあ、さすがにそんな言い方はしませんので、「いまご質問されても、何とも答弁のしようがありません…」ってかんじなんですが。
例えば、「◯◯をしないのか?」と問う。
当局の担当レベルでは、◯◯をしたいと思っているから、「はい、やります」とか、せめて「検討します」と言いたい。
しかし、関係部局との合意形成ができていない。また、いきなり表に出ると地域住民が騒ぐかもしれない。
とは言え、近々やる方向で調整をしたいと思っており、「やらない」とも言えないし、言いたくない。
だから、「何も言えねぇ」となる。
そこでたいていは、「答弁を求めないでください。議員が『◯◯するよう要望する』と一方的に言うだけにしてください」となるわけです。
私はまだまだこういう段階での調整が下手。
言いたがりの性分なのか、「じゃあ一方的に好きに言ってやる!」と思ってしまうのですが、、、
たぶんベテランの先輩なら、半歩でも、0.1歩でも進む答弁をさせたり、あるいは答弁なしにする代わりに何か違うものを引き出したり、そんな駆け引きをされているようです(と見受けられます)。
答弁調整は、奥が深いです。
まだまだ精進せねばなりませんし、職員さんとの信頼関係構築も大事でしょう。
大綱質疑は来週火曜。
議場での質疑という「見えるところ」だけが議会ではないと、つくづく思う日々です。
堺市議会議員 ふちがみ猛志