保育士さんってすごい!!
今週月曜に、保育所(こども園)の「保育参加」というイベントに行って来ました。
簡単に言えば、なんちゃって保育士体験です。
その雰囲気は、私自身で写真を撮っていないので、園のホームページをご参照ください。
まあ、何と言いますか。
保育士さんってすごいですね。
1歳児が14人も集まれば、はっきり言って、カオスです。
何をするにも大騒ぎ。
少し近所の公園に散歩に行くにしても、靴下を履いて、靴を履いて、帽子をかぶって、ある子は歩き、ある子はお散歩カーに乗るわけですが、、、それぞれの子どもに「自分でできる範囲」が違います。それを全部、保育士さんがやってしまうわけでなく、一方でほったらかしにするわけでもなく、それぞれの「できる範囲」に合わせてサポートをし、見事にそれぞれの作業が進んでいきます。あるいは、進まなくとも、それを温かく、忍耐強く待ってあげるのです(せっかちな私にはとても、とても、、、)。
公園に行っても、誰かがどこかに行ってしまわないよう全体を把握しつつ、一方で何か小さなことに興味を持った子がいたら、すぐ隣でそれに共感してあげたり、あるいは、危ないことをしそうになったら、それを止めたり。
保育士の先生の動きには、ただただ感心させられました。
さて、そんな「なんちゃって保育士体験」で改めて、感じたこと。
①子どもたちは社会の宝!
子どもたちの乗ったお散歩カーを押していると、すれ違う人が、笑顔に変わっていくのがよくわかります。信号待ちの車に子どもたちが手を振れば、運転手さんも笑顔になって、手を振ってくれます。
もちろん、子どもが嫌いな人もいるでしょう。でも、圧倒的多数の人にとって、子どもの笑顔は、幸せな気分にさせてくれるものです。元気を分けてくれるものです。そんな当たり前のことを、改めて実感しました。
子育てをしていると、その親には、辛いこともたくさんあります。子どもたちは社会の宝だからこそ、子どもがもっと笑顔になるように、社会全体で子育てをサポートしたいものです。
②大人のマナーが子どもの安全を左右する
小さな子どもたちを何人も連れていて、改めて気になったのが、歩きタバコと、ポイ捨てです。
歩きタバコは、手に持ったタバコの火の位置が、子どもの顔付近になること。さらには、受動喫煙を避けられないこと。
子どもは自らの判断で、そこから逃げたりはできません。喫煙する大人の側が、そうした子どもの視点に立って、十二分に配慮しなければなりません。
ポイ捨てもそうです。タバコや、空き缶、あるいはペットのうんち。
公園で遊んでいると、子どもはついそれらを触ろうとします。空き缶は、口にもっていこうとする子もいました。タバコでも飲み込んだら、大変なことです。
普段、私自身が子どもたち3人を連れて公園に行っても、長女は7歳、長男は5歳ですから、そうしたリスクがあるのは、1歳半の次男だけです。一人だけだと、しっかり行動を監視できますから、公園のポイ捨てが気になることは、あまりありませんでした。
ところが、1歳児ばかりを連れての、保育所の散歩となると、いくら保育士の皆さんが目を光らせていても、子どもは10数人です。咄嗟に手に取ったものを、すぐに制止するにも限界があります。
とにもかくにも、「公園はみんなの場所」「小さな子どもも遊ぶ場所」という認識を、すべての大人に持ってもらいたいものです。
そんな私の「なんちゃって保育士体験」でしたが、他にも書きだしたらキリがなく、色々な刺激や気づきをもらいました。
堺市では、市独自の予算で、保育士の配置を手厚くしています。
例えば、1歳児だと、国の基準では、「子ども6人に保育士1人」ですが、堺市では「子ども5人に保育士1人」です。わずか1人減るだけですが、ほんの少し保育の現場に入ると、この「1人」がいかに大きいことかが、よくわかります。
「●●の無償化」といった類の施策に比べれば、大変地味な施策ですが、私はむしろ、こうした視点こそを大事にしたいと思いました。
堺市子ども青少年局では、新しく配置された職員は、1日保育士体験をするそうです。素晴らしい取り組みだと思います。そうした中で、新たな気づき、痒い所に手が届くような施策が生まれてくることでしょう。(新人議員の研修にも、組み込んだらいいのに!)
本当に、今回はいい経験をさせてもらいました。
園の素晴らしい取り組みと、日ごろの保育士さんのご尽力に、感謝と敬意を表するばかりです!
堺市議会議員 ふちがみ猛志