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個別支援計画を一緒に作っていますか

障碍児の保護者の皆さん、在籍する保育園等で、お子さんの個別支援計画を『一緒に』作っていますか??

 

「当然作っている」という方もいるでしょうし、「保育園でも作るの?」という方もいれば、ひょっとすると「え?個別支援計画って何?」という方もいるかもしれません。

 

「個別支援計画」は、障碍児の「生活」や「言語・コミュニケーション」等における『現状』を確認すると共に、適切な『目標』を定め、そこに至るための『支援の手立て』を、『保護者の願い』を織り込みながら設定していくものです。

家庭と園でその目標や手立てがバラバラであれば、それは子どもにとってもよくありませんから、この「個別支援計画」を園と保護者で『共有すること』が大事です。

※堺市が園に提出を求めているフォーマット

 

堺市では障碍児1人あたり、0.5人分の保育士を加配しています。その分の費用を行政が負担しています。そして、園がその加配を受けるための提出書類として、この「個別支援計画」を位置付けています。

 

しかし、この度、ある園の障碍児の保護者の方から、園における支援の在り方について相談があり、その中でこんなことに気づきました。

 

①保育士が加配されていることを知らない保護者が多い。

②個別支援計画が保護者と共有されていないことがある。

③作成されているということすらも知らないこともある。

 

というものです。

 

②③は、先に述べた個別支援計画の性格から考えても問題があります。

 

①についても、保護者が知らないがゆえに、園も保育士も「加配」の意識が薄くなり、現場の状況によって、必ずしも障碍児が保育士0.5人分のケアを受けられていないことがあるように思えました。

また、今回ご相談くださった保護者の方は、入園した頃、「うちの子どもが周りの足を引っ張ってしまうのではないか。園の迷惑になるのではないか。」とひどく心配され、胸を痛められたそうです。ゆえに「ケアが不十分ではないか」と言い出しにくかったようです。

私の立場から言えば「ちゃんと行政が加配していますから、ご安心を!」といったところなのですが、障碍児・者の当事者の方々が、こうして周囲に対して後ろめたい気持ちになってしまうのは、気の毒でなりませんし、そう思わずに済む社会にしたいと私は思うのです。

ですから、「決して迷惑になんてならない」根拠でもある、この加配制度については、しっかりと当事者に伝わる必要があると思っています。(※そもそも、加配制度がなくとも、そんなこと思わなくていいはずです。人は大なり小なり、人に迷惑をかけ合いながら、あるいは支え合いながら生きていくのですから。)

 

①の原因は、行政がちゃんと当事者に情報提供していないからです。

行政は入所決定の際に、その子どもが障碍児であることを把握しているわけですから、その時点でしっかりと必要な情報を出してあげるべきです(加配があること、個別支援計画を園と作る必要があること等)。

 

②③についても、必ずしも園の責任ではなく、行政からの指示不足の感が否めません。

例えば、堺市が指定している個別支援計画のフォーマットを見ても、障碍児加配の提出資料一覧を見ても、これが「保護者と一緒に作り、共有すべきものであること」など、どこにも書いてはいないのです。

 

今回の件を受け、以下のことを担当課に要請しています。

 

・当事者への制度の周知

・個別支援計画の作成と保護者との共有について、園への適切な指示

・支援についての保育士への研修の実施

 

障碍を持つ子どもたちによりよい支援を提供していくには、行政・園・保護者の三者がしっかりとスクラムを組み、互いに情報を共有して、同じ方向を向いて取り組んでいかねばなりません。

今回、当事者のご相談をきかっけに、そのスクラムが組めていない事例が見つかりましたが、おそらくこれは当該園だけのことではないはずです。

ささやかな3つの要請が、障碍を持つ子どもたちの環境をほんの少しずつでも改善することに繋がればと思います。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

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