地方議会がドラマに!
先週の月曜から、関西テレビ(8チャンネル)で「民衆の敵」というドラマが始まっています。
篠原涼子さんが主演のドラマで、なんと舞台が「地方議会」!
これはおもしろい!!!
と普段ドラマを見ない私が、「地方議会のドラマならば」と見てみたところ、素直にそう思いました。
ストーリーは、夫婦して無職になってしまったその妻が、議員報酬目当てで立候補し、当選してしまい、政治にはまったく無縁だった市民の素朴な感情と、選挙や政治のおかしな部分が様々な場面でぶつかり合う。ってかんじです。興味のある人は見てください。
正直言って、本業の人間から見れば、色々突っ込みどころはあるわけですが、まあ、それはドラマですからヨシとしましょう。
私としては、友人や家族に支えられての選挙は涙なくして見られず、篠原涼子さんの素直な正義感や、政治への怒りや疑問、政治の世界での足の引っ張り合いは、まさに身につまされる思いです(汗)。
そんなドラマ「民衆の敵」ですが、私がこのドラマを通じて願うのは、
地方議会に目を向けるきっかけになってほしい!
地方政治は生活に大きくかかわっているという事実を知ってほしい!
ということです。
地方議会はなかなかニュースにもならず、何をやっているのかすらわからないというのが、市民の率直な思いではないでしょうか。
しかし、実際には市民生活に大きくかかわる様々なルールや事業について、ここで議論がなされ、決められています。
このドラマの初回でも、「夫婦の一方が無職になった場合、保育園に預けられなくなる」ということについて取り上げられ、主人公の篠原涼子さんが「それって、おかしくないですか!?」と声を上げます(市によってルールが違っており、堺市では一定の猶予が認められています)。
現に私も堺市議になって、堺市にも「下の子が生まれて育休を取ったら、上の子は退園」というルールがあることを知り、すぐに是正を求め、ルールを廃止してもらったことがありました(当時から、ある程度ご本人の状況を確認した上での措置ではありましたが)。これも「おかしくないですか!?」という、子育て世代としての素朴な思いからでした。
育休退園にしても、ドラマの「退職したら即退園」というものも、関わる人は一部かもしれませんが、当事者にとっては生活に大きくかかわる大変なことです。
この他、私や多くの地方議員が、市民の生活にかかわる様々な課題に取り組んでいますし、ドラマでもこれからそんな事例がいくつも出てくることでしょう(と期待しています)。
そうしたことがドラマを通じて市民の皆様に伝わり、地方政治に目を向けるきっかけとなることを願ってやみません。
また私も、「おかしくないですか?」という素朴な感情を改めて大事にするきっかけとしたいと思います。
堺市議会議員 ふちがみ猛志