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堺市政を動かした高校生

「堺市政を動かした高校生」

と言えば、大袈裟かもしれません。

いや、「しれません」ではなく、大袈裟です。

ただ、割合としてはごくごくわずかかもしれないけど、動かす力にはなったろうと思います。

この度、堺市でも、「同性パートナーシップ制度」が始まることが発表されました。

初当選の年の議会でのこと。
今から3年半ほど前です。

LGBTの課題について見解を問われた竹山市長は、咄嗟に「(現時点では)何も考えていない」という主旨の答弁をしました。

これは、その後に修正しましたが、当時の社会的な状況や、それまでの市長の取り組みや情報発信(の中にLGBT関連のものが見受けられなかったこと)を見ていると、「何も考えていない」は本音であったろうと思います。

そこから考えれば、ここまで辿り着いたことには、感慨深いものがあります。

ここまで来たのには、

粘り強く議会で訴え続けた、私の当選同期で、共産党の森田議員をはじめ、

担当課の皆さん方、

そして、議会の意見を尊重し、考え、決断した市長自身、

色々な方の努力があったわけです。

公式、非公式の場を問わず、他にもナイスプレーな議員さんもいました。

そんな中、「堺でも同性パートナーシップ条例を」と訴えた高校生たちがいました。

一昨年の末に、LGBTの研究学習の一環で、「堺の取り組みを教えてほしい」と、泉北高校の高校生のグループが、何人もの堺市議にコンタクトを取ってきました。
そのコンタクトに、私と森田議員が反応し、面談し、色々意見交換し、

「そんなに思いがあるなら、市長に直談判してみたら?」

と私が提案しました。

「そんなことができるの?」という反応でしたが、市長にそれを伝えたら快諾。

市長の「元気いきいき訪問」という形で実現します。

【訪問の様子はこちら】

(このフットワークの軽さが、市長の最大の強みだと思いますし、私も見習わねばと思っています)

そこから3ヶ月半ほど経った時、市長は、議会で「同性パートナーシップ制度の検討」を表明。
そして、さらに五ヶ月ほど経った今、こうして制度のスタートが発表されたのです。

市長本人に確認を取ったわけではありませんので、私の想像ですが、

おそらくこの高校生たちに会う時点で、制度を作ることは、タイミング的にも、市長の心の内にあったろうと思います。
しかし、高校生たちの熱意が、それを確信に変える、最後の一押しになったのではないでしょうか。
「よし、やろう」という決断に、わずかかもしれませんが、影響を与えたたはずだと、私は思っています。(ないはずは、ない)

今回の決定を受け、高校生たちは喜びのメッセージを、私にくれました。

市民が何か訴えることは、微力かもしれないけど、無力ではありません。(もちろん、時として微力どころか、大きな力にもなります)

今回の件で若い高校生が、「政治や行政は、動かすことができるものなんだ」ということを知ってくれたら、嬉しいです。

「政治に何を言っても無駄」では、決してありません。

ぜひ、多くの方に知ってもらいたいです。

意見・提案