大津の事故は他人事ではない
滋賀県大津市で、散歩中の保育園児の列に車が突っ込み、2才の園児2名が亡くなるという、痛ましい事故が起こりました。
私も3才の子どもを保育園に預ける父として、本当に胸が張り裂ける思いでした。
今朝もいつものように、保育園に子どもを送りましたが、何かいつもとは違う感情がそこにはありました。
昨夜のニュースでは、保育園の園長の記者会見が流れていました。
そもそも「なぜ『非のない』被害者サイドが、大変な状況で記者会見しなければならないの?」と思うわけですが、、、
「当日の園児の様子はいつもと同じでしたか?」
→同じに決まってるやろ!園児は預言者か!
「園に運動場はないのですか?」
→園庭があろうがなかろうが、散歩くらい行くっちゅうねん!
などなど、園の非を何か一つでもみつけたいかのような記者の質問には、私も閉口し、心の中で怒りのツッコミをしておりました。
この事故は決して他人事ではありません。
どんな園でも散歩くらいはするわけです。
もちろん、ほとんどの園が、今回の園のように細心の注意を払ってくれています。私の子どもが通う園もです。
保育士さんが道路側に立ったり、信号待ちではできる限り交差点から離れたり。今回の事故の交差点でも、被害に遭った園がそのような配慮をしている様子が、Googleストリートビューにも映っており、話題になっています。
しかし、それでも今回のような事故は起こりうるのです。
では、私(議員)に何ができるのか。
少しでも危険個所を減らすための、交差点や道路の状況確認を、改めて進めたいと思っています。
例えば、この交差点。
※Googleストリートビューより
小学校の通学路にもなっており、ここで信号待ちをする児童もたくさんいます。
ご覧の通り、広く開けており、(今回の事故のように)運転を誤った車が飛び込みでもしたら大変だな、、、と以前から思っていました。
そこで、何かポールでも立てられないものか、担当課に相談したのですが、結果はNGでした。
こうしたポールは、あくまでも車の(意図的な)歩道への乗り上げ防止のためであり、それなりのスピードの車と衝突したら、簡単にへしゃげてしまうと言うのです。
つまり、歩行者を車から守るものにはならない、車を止められないというわけです。
そして、その時は「そうか、仕方ないな」と諦めた私だったのですが・・・。
今回の事故を受け、改めて思いました。
例え、「車と衝突したら、簡単にへしゃげてしまう」ものであっても、突っ込んできた車のスピードが、ごくわずかでも軽減されるのではないか、そうしたら被害が少しでも軽減されたのではないか、と思うのです。
また、仮に「へしゃげる」のがダメなら、もっと強固なものを作ればいいんです。(お金はかかるでしょうが)
散歩中の保育士さんも、通学の見守り活動をされている方も、もちろん日々子どもを連れているパパやママも、このような事故を思えば、交差点待ちはストレスでしょうし、ちょっとしたポールでもあれば、そんな気持ちも和らぐのではないでしょうか。
何より、命を守るため、事故による被害を軽減するために、こうした対策を考えていきたいと思います。
堺市議会議員ふちがみ猛志