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子ども食堂モデル事業スタート

本日、いよいよ堺の子ども食堂モデル事業がスタート。

堺旧港のそばのコミュニティカフェ「パンゲア」さんにて。

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子ども食堂は、ひとり親家庭や、共働きの核家族など、様々な家庭の事情で、一人で食事をすることの多い(あるいは食事がとれない)子どものために、食事の場を提供しようという事業。

また、これは食事の提供だけが目的ではなく、あくまでそれを「きっかけ」として、地域全体で子どもを守り、育てる社会を作っていくことが、大きな目的だと言える。

これまで、民間によるこども食堂が、全国でもいくつも立ち上がっているところだが、行政が主導して運営するのは、非常に珍しいようだ。

今年度は、市内のNPO法人に委託し、3か所で開催され、その成果を検証した上で、来年度以降、さらに広く展開される見込み(あくまで見込みであり、私の希望)。

さて、本日の第一回。

まあ、いろいろ課題は感じるものだった。
おしゃれなコミュニティカフェでやったこともあり、本来、想定している「一人で食事をすることの多い子ども」というより、「普段このカフェを利用しているママたちが、子どもをつれてきた」という感じだった。
このあたりは、今回、広報さかいや、子育て支援メールでの情報発信(広く浅い発信)したのを、例えば、児童福祉施設等、ある程度ターゲットを絞って情報発信するなど、工夫が必要になるだろう。

また、開催場所も、おしゃれなカフェではあるものの、工場地帯である港の一角で、子どもだけで来やすい場所では、決してなかった。
私が一人の親として、例えば小学校低学年の子どもを、一人だけでそこにやれるかというと、「否」である。
地域の人たちにスタッフとして入ってもらうのも、難しいように思える。(※)
つまり、子ども食堂本来の目的を果たすのに適したロケーションとは言えないだろう。

(※)ボランティアスタッフの方はたくさんいたが、できる限り、地域の中で人を集めることが理想で、本来の子ども食堂の理念に合致すると考える。子ども食堂で、地域の子どもと、地域の大人(ボランティアスタッフ)がつながることが、子ども食堂の外での、子育て支援や、子どもの安心安全に繋がるからである。

今回はモデル事業の一回目であり、そのあたりは仕方ないと思うが、ぜひ次回以降、「地域の中心」で、「子どもたちの来やすい場所」で、できる限り、「本来の対象となりうる子どもたちを中心に」実施して頂けたらと思う。

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いずれにせよ、この事業に注目し、また後押しもしていきたいし、まずは、ここまで形にしてくれた関係者の皆さんに、敬意を表したい。

堺市議会議員  ふちがみ猛志
意見・提案