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子ども食堂見学

堺市が今年度から、モデル事業として、「子ども食堂」を開設する。

子ども食堂とは、子どもたちに無料、もしくは格安で食事を提供する事業で、子どもの貧困対策や、家庭や親の仕事の都合で子どもが一人で食事をせざるをえない、「孤食」への対策として、注目を浴びている。
かねてより、私の会派では子ども食堂の開催を訴えてきて、なんとか実現の目処がたったわけだが、それに先立って、堺区の大仙西校区では、地域で子ども食堂を運営していると聞き、早速見学に行ってきた。
月に一回、第3水曜日に開催されているとのことだが、会場は子どもたちの笑顔と歓声で溢れかえっていた。
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それを支える地域の方々もイキイキしている。

この日のメニューは、炊き込みごはん、ソーメン、人参と卵の炒め物。

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友達と、お腹いっぱい食事ができること。
親と教師以外の大人と接すること。
子どもたちの成長に、計り知れない効果があるだろう。
そしてまた、「子どもを支えること」を通じて、地域の大人たちが繋がっていく。
実に素晴らしい。
この日の利用者は、小学校の児童数が160人ほどの校区であるにもかかわらず、なんと50名ほど。(一部、中学生もいた)
この事業にどれほどのニーズがあるのか、改めて実感した。
もちろん、これだけのニーズがあるということは、家族と一緒に満足のいく食事ができないということでもあり、その現実は悲しくもある。
しかし、その現実の中でも、こうした事業があれば、子どもたちの健全な成長の一助となることは、間違いない。
大仙西校区では、補助金などもなく、フードバンクから食料品の提供を受け、あとはカンパとボランティアで運営しているとのこと。
運営に関わっている皆さんには、心から敬意を表したい。
会場の外では、お腹いっぱいになった子どもたちが、帰るのが惜しそうに、友達と遊んでいた。
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子どもの笑顔は、地域が発展していく上で、欠かせないもの。

堺の子ども食堂事業も、こうした先行事例を十分参考にして、地域に根ざしたものに、育てていってもらいたいものだ。
堺市議会議員   ふちがみ猛志
意見・提案