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学校でもゆとりの瞬間を

今朝は、息子の小学校のPTA活動で「朝の読書」のお手伝いに行ってきました。

「朝の読書」は登校から一時間目開始までの、10分間を使い、保護者が各クラスに出向いて絵本を読みます。
私の今朝の一冊はこちら。

長谷川義史さんの「おへそのあな」です。

子育て広場でもよく読む一冊で、あかちゃんがお母さんのお腹の中で、おへそのあなから外の世界を覗き、兄姉や、パパやママ、おじいちゃんやおばあちゃん、小鳥や、花や、世界が自分を待っていることを知ります。
要するに「みんな、君の誕生を楽しみにしていたんだよ」という一冊です。
さて、その絵本の内容はともかくとして。
こうした、朝の絵本の時間。
子どもと、先生・両親以外との大人のかかわること。
地域の人が学校に出入りすること。
授業とは違う、肩の力を抜いた時間があること。
みんなで絵本の世界に入ること。
どれもこれも、いいものだと思うんです。
時々お手伝いするこの10分間は、私にとっても、いいリフレッシュです。
このところ、学校の授業の時間が非常にタイトになってきています。
再来年度には、小学校の英語の授業数が一気に増える予定です(文科省の方針)。
しかし、これまでやってきた授業内容は減りませんし、全体のコマ数が増える予定はありません。
学校には、多少の予備の時間があるものの、それを使っても足りないかもしれません。(そもそも、その予備は予備として、ないとマズイでしょう。災害やインフルエンザの休校などもありますし。)
では、どうするか??
その先は、各自治体(教育委員会)の判断です。
土曜日の半日授業を復活させる。
夏休みや春休みを短縮する。
7時間目を導入する。
色んな案が出されており、それぞれデメリットがあります。
そんな中、
朝の10分を授業に転用する。
という案もあるようです。
先に述べた保護者による読書や、ドリルによる反復練習、さまざまな活動に使っているこの10分を授業にし、週5日やれば、それで授業一コマ分と見なすわけです。
どうなんでしょうか??
我が子を見ていても思うのですが、ストレスを抱えて小学校に通う子どももたくさんいます。
学力で教師を評価しようという政治家までおり、現場と子どもへのプレッシャーは、ますます強くなるやもしれません。
せめて。
せめて、休憩時間に加えて、朝の10分くらいは、肩の力を抜いてリラックスできる、その上で授業とは違った学びがある、そんな時間にしてあげたいと、私は思うのです。
絵本を読んで、子どもたちの笑顔を見て、改めてそう思ったのでした。

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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