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岐阜の図書館はすごい!

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岐阜市の中央図書館も入る複合施設、「岐阜メディアコスモス みんなの森」を視察しました。

ここは、中央図書館に加え、ホールやギャラリーなどの文化スペースと、市民活動交流センターなどが一緒になった施設です。

私もこれまでいくつかの魅力的な図書館を見てきましたが、間違いなくここは、
三本の指に入る!!
と感じました。

ここは百貨店?

と思うようなエスカレーターを上がると、

どーんと、広い造りの図書館です。

特徴的な天井は、岐阜産の檜を使ったもので、木の香りがなんとも言えません。
ここでは「グローブ」と呼ばれている、天井から吊るされた傘(?)が、それぞれのコーナーを案内しています。
なかなか写真では伝わらないかもしれませんが、ビックリするほどお洒落で、広々した空間です。

例えば、通常であれば壁で仕切りがちな、中高生の「ヤングアダルトコーナー」も、書架を壁のように使って、独立した空間を作っています。

こうして、約80m四方はあろうかという空間には、壁がなく、また書架も低く、実に広々として開放感があります。

子どもコーナーも、平面マットではなく、(わかりにくいかもしれませんが)高低差のある凸凹で、座ったり寝転んだり、小さな子がこれだけで楽しめそうです。

少人数で読み聞かせができる、秘密基地のような空間「ころん」も、子どもたちには大人気のようです。

書架と書架のあいだには、ちょっとした空間があり、司書さんが工夫をこらして飾り付けしており、子どもたちを飽きさせません。

ほか、岐阜城(写真中央の山の上)を眺められるテラス席や、

来館者も入れる開架書庫。

ハード面だけで言えば、これまで見た中で一番かもしれません。
ちょっと気になったのが、職員の正規雇用率が低いこと。
そして、年間の資料代予算が少ないこと。
それでも、これだけ魅力的なハードの中にいると、職員さんも創意工夫のし甲斐があるのでしょう。
先ほどの書架の間の飾り付けだけではなく、

司書さんが、オススメの本を絡ませながら返信してくれる質問コーナーや、

岐阜文学マップ、

ビジネス支援コーナー、

子どもたちの司書体験と、子どたちによる他の図書館の視察レポートなどなど。

魅力的なコーナー、企画がたくさんありました!
もう一つ印象的だったのが、市民交流センターとの併設です。
お互いの来館者が行き来し、顧客を拡大していくために、施設の複合化にはそれなりのメリットがあります。
美術館や、博物館、公文書館など、図書館との併設には色々な組み合わせが考えられますが、市民交流センターもアリだと感じました。
もともと図書館には、こういう市民活動を支える機能が求められていますから。
堺市で言えば、総合福祉会館との併設となるでしょう。
あの建物も、築40年ほどになります。
周辺には築40年以上の施設が多くあります。
堺東の官庁街の再編・再開発の中で、中央図書館の移設を考えるのも、おもしろいかもしれません。

 

 

 

 

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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