村野浄水場で災害時の水を考える
大阪広域水道企業団議会の議員として、大阪府最大の村野浄水場を視察してきました。
大阪広域水道・・・を説明すると長くなるので、詳細は割愛します。簡単に言えば、大阪府域の水道について議論するために、堺市議会議員から3人選ばれる中に、私が入ったので、こうして勉強に参ったわけです。
いやはや、巨大でした。
大阪府域で、大阪市を除くほとんどの地域に、大阪広域水道企業団が水を供給していますが、その供給量の8割ほどが、この村野浄水場のものです。
浄水場全体の管理システムや、
水質検査の現場も拝見。
この窓ガラスの向こうのプリンターみたいな検査機が、3000万円ほどするそうです。ひょえーーー!
何でも、東京ドーム一杯の水に、角砂糖一つ溶かした程度でも、その砂糖を検出できるのだとか!
その後、「●●池」「△△池」「■■池」と、浄水していく流れに沿って見学。
淀川からこの浄水場に水を引っ張る管は、こんなに太いそうです(複数あり、そのうちの一番太いもの)。
で、全体をおさらい。
最後には、浄水場の水と、ミネラルウォーターの利き水もありましたが、職員さんの思いも実らず、しっかり当ててしまいました…。でも、思っているより、その違いは小さなものだったように思います。
そして最後は質疑応答。
停電対策、耐震化により、災害時でも「日量100万トン」の供給体制の構築を目指しているとのこと。これは、域内の日常生活におおむね支障をきたさないレベルだそうです。
安心、安心、、、、と思ったのですが、とりあえず質問した私。
私「100万トン供給には、村野浄水場(で作る)だけでなく、域内の自治体への配水管の耐震化や、ポンプ場の自家発電設置も必要だが、それも含まれているのか?」
職員「はい、その通りです」
私「では、その100万トンは42の自治体にバランスよく配分できるのか?まさか管路の耐震化(=災害時の供給体制)も、北高南低になってやいないか?」
職員「・・・・。頑張ります。」
と、細かい文言は忘れましたが、二つ目の質問には歯切れが悪く、そんな感じのやり取りとなりました。
末端への給水も含めて、日量100万トン体制を構築したからと言って、現行の計画では、「すべての自治体が公平にその恩恵に預かれる」というわけではなさそうです。
このあたりは、視察ではなく、議会の場で再確認をしていきたいと思います。
堺市議会議員ふちがみ猛志