現場を知らずして政策なし
先週、東京出張の際に厚労省のレクを受けました。
「働き方改革」に絡んで、
・女性の学び直し支援
・副業を認める就業規則の改訂推進
・治療と就労の両立
などについて学んできました。
そこで「おいおい」と思って、厚労省の職員に突っ込みを入れたこと。
「女性の(育児を経ての)再就職のための学び直し支援プログラムを用意している。
夜間や土日に保育所に子どもを預けて、様々なことが学べる。」
という主旨の説明だったのですが・・・。
『夜間や日曜に子どもを預けられる保育所が、どれだけあると思っているの??』
いや、認可外ならありますよ。
でも、それって厚労省がオススメしていない施設でしょ?
認可保育所で夜間(20時以降)でも預けられるのは、ごくわずかです。
日曜に至っては、皆無に近いのではないでしょうか。
厚労省が責任を持って預けられる環境を用意できていないのに、それを前提とした学び直しプログラムって・・・・。
『夜間・日曜の保育を政策の前提とするなら、まずはその環境を、同じ厚労省が整えてよ!』
と、苦言を呈しました。
同じ厚労省とは言え、保育と労働、別々の課題(部署)だから、そんなこともご存じないのかもしれません。
国の制度の動向を学ぶことは、その影響を大きく受ける地方自治体にとっては、大変重要です。
一方で、国にとっては、制度を作る上で、地方の現状を知ることが重要です。
ぜひ、中央官庁の皆さんには現場を知ってもらいたいですし、こうしたレクも、
私たちが一方的に学ぶだけではなく、地方の現状を伝える機会にしたいと、改めて思ったレクだったのでした。
堺市議会議 ふちがみ猛志