百条委員会設置
昨日の議会運営委員会にて、維新の小林由佳議員と、当時秘書だった黒瀬大議員の政務活動費の不正使用問題について、百条委員会が設置される決議案が、維新を除くすべての会派の賛成で可決された。
最終決定は明日の本会議だが、覆ることはまずありえないだろう。
ご存じない方のために、、、
(通称)百条委員会とは、地方自治法第百条の規定により、特別な権限を付与された委員会のこと。
もう少し噛み砕くと、この委員会では、
「嘘をつくと偽証罪に問われる」
「出頭要請には基本的に応じなければならない」
ということで、普通の議会と違って、かなり強力な調査が可能となる。
おさらいとなるが、、、
小林議員は政務活動費(公金)で、四年間にわたり、何十万枚ものチラシの印刷・配布費用を支出していながら、実はそのほとんどが印刷すらされておらず、「業者が精神疾患で印刷していなかった。これまでまったく気づかなかった。」と、ありえない答弁をしている。
他にも、名刺代や、バイト代でも、同様に架空請求があるのではないかとの指摘がある。
また、その証拠書類となる領収書や発注書などにも、極めて不可解な点が多く、政務活動費を詐取するため、あるいは、問題が発覚して以降その追及を逃れるために、それらの書類を偽造したのではないかという疑いがある。
これらを解明するには、印刷業者からの聴取も必要であろうし、「嘘をつけない」状況下で、本人にはっきりと証言してもらう必要がある。
百条委員会の設置は、堺市議会で初めてのこと。
同時に、今回のような多額の不正使用も、これまた初めてのこと。
市議会の信用回復のために、やらざるを得ないわけだが、こんなことは本来、疑惑の二人がはっきりと、自分から誠実に説明をしれくれれば、必要なかったのに。
私たちも、こんな後ろ向きなことのために、膨大な労力を使いたくない。
残念でならないが、やる以上はしっかり取り組み、それが信頼回復に少しでもつながるよう、頑張っていこう。
それにしても、、、
今日だけでも、明日の議決に向けての討論の文案を作るだけでも、どれだけの時間を要したことか。
そして、百条委員会となると、どれだけの時間がかかるのだろうか。
議員だけでなく、職員さんも。
この時間が前向きな仕事に使えていたら、、、、。
疑惑の二人には、そのこともしっかり自覚してほしい。
堺市議会議員 ふちがみ猛志