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野村候補に却下されたアンケート回答案

私は今回の堺市長選挙で、基本的に政策的な部分を担当させてもらっています。

 

その中で、候補者アンケートの作成に関するエピソードを一つ紹介します。

 

市長選挙ともなると、新聞各社を始め、色々な団体からアンケートが寄せられます。

さすがに、一から候補者本人が作る時間的余裕はありません。

 

ですから、私がたたき台を作り、本人のチェックを受けて、修正して成案を作る形を取りました。

※打ち合わせの様子

 

マニフェストづくりも一緒にやりましたし、この4年間、野村議員の質疑はよく聞いてきましたので、おおよその考えは理解しているつもりの私です。

たたき台として作ったものは、ほとんど微修正程度でOKされたのですが、一つだけ完全に却下され、全面改訂されたものがあります。

 

 

それは、産経新聞のアンケートの最後の質問、

「市長になって、一番に取り組むことは何ですか。」

というものでした。

 

私は、たたき台では、マニフェストの重要事項について書き連ねました。

 

ところが、本人はそれを却下して、以下のようなものにしたのです。

 

まずは、市民と現場職員の声を、徹底して聞く。地域での市民との意見交換会を開き、各区役所をまわる。突然の立候補だったため、声を聞く時間の不足が否めない。「まずは聞く」ことで、公約の更なるブラッシュアップを図り、改革の一歩目としたい。

 

私はこれに感激しました。

「自分の決めたこと(政策マニフェスト)をやる」というのではなく、謙虚に、「まずは聞く」「まずは現場」という姿勢を示したのです。

 

選挙で示すマニフェストには当然、自信を持っています

 

しかし、今回の市長選挙で言えば、わずか3人の中から1人を選ぶ選挙です。

当選すると、「自分が認められた」「自分の政策は正しい」と思いがちですが、有権者の側も、「一票を入れたからといって、すべてのマニフェストを信任したわけではない」はずです。また、自分と違う考えの方々の声も、大事な民意です。

 

8年間、市議会議員をして、当然ながら、市民や職員の声は、たくさん聞いてきたはずですし、それが彼の政策に繋がってきたことは、議会で彼の質疑を聞いていればすぐにわかることです。

 

それでもなお、「自分は正しい」ではなく、「まずは聞く」という姿勢を示したことに、「わがまちのリーダーは、こんな人物であってほしい」と再確認したのでした。

 

きっと、野村ともあきさんが市長なら、皆さんの声が届く堺市になると思います。

多様な市民の声を、きめ細かな政策にしてくれると思います。

 

どうか、そんな野村ともあきさんを、改めてよろしくお願いします。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

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