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3歳児健診

我が家に3歳児健診の案内がきた。

「○月×日△時」と、平日にピンポイント指定。

妻は第三子の出産直後、私は議会で、どうしても対応不可能。

そのことを保健センターに連絡すると、「では来月の日程で」と。

そして、待つこと約1か月。

当然のように、また「○月×日△時」と、平日にピンポイント指定。

その日も都合がつけづらかったのだが、なんとか予定を空けて対応した。

この子どもの定期健診。

各区で月一回、平日に設定され、対象となる年齢(月齢)の子どもに、ピンポイントでお呼びがかかる。

なぜ、土日にできないの????

大変な額の予算を投じて、保育所をせっせと増やしているのは、「仕事をしながら子育てをする」世帯をはじめ、多様な生き方、育て方を行政として担保するため。

そうしている一方で、この3歳児健診の、なんとおかしなこと。

同様に、4か月、1歳半での健診があるが、それらの受診率は約98%に対して、この3歳児健診は、95%を切る。
おそらくその差は、子どもが3歳になるころには、母親が復職しているケースが多く、仕事でどうしても平日には都合をつけられない方々が多いからだろう。(もちろん、別の理由もあるだろうけど)

95%なら十分高いじゃないか、という人もいるかもしれない。
でも、5%といえば、人数にして350人ほど。
「350人の子どもが健診を受けていない」、つまり、「行政として健康状態が把握できていない」と考えれば、非常に多い数字だと思う。

また、そもそも受診している95%の中でも、仕事の都合をどうにかこうにかつけて、苦労をして受診している人も少なくあるまい。

これは、自称「子育てのまち堺」としては、いかがなものかと思う。

たまたま、先日、ある親子カフェで昼食をとったとき、そのお店のオーナーの女性から、「今日は子どもの3歳児健診なので、1時にお店を閉めます」と言われた。

自営業の方も、サラリーマンの方も、こうして苦労をしているのだ。

行政の側の、ほんの少しの柔軟な対応があれば、しなくてもいい苦労をしているのだ。

改善策は二つ考えられる。

一つは、土日にも日程を設定すること。

もう一つは、近所の小児科医や、歯科医、眼科医等をはしごして、母子手帳にスタンプをおしていってもらう、スタンプラリー形式。

おそらくネックは予算と、医師の協力。

現在、年間約3000万円の予算で行われている。

スタンプラリー形式なら、人を集めて一気に健診する現行に比べ、予算はかなり大規模になるはず。

そういう意味では、土日開催が現実的。
まずは、堺市全体で1日設定し、どの区の方でも来られるようにする。

それを軸に、実現・改善に向けて取り組みます。

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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