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ナイスリリーフ!

先日ブログにも書いたが、12月3日に行われた私の大綱質疑で、

「今年度から国の制度変更で、多子家庭の保育料が上がり、緩和措置を取った自治体もあるが、堺はとっていない。子育てのまち堺の名折れ。」

だと、当局を厳しく批判した。

3人以上の子どものいる家庭では、保育料が上がっている可能性がある。
それが、4、5人と増えるにつれ、その上がり幅が大きくなる(ほぼ確実に上がる)。
一方で、一人っ子家庭では、保育料が下がっている可能性がある、という話。

もちろん、一人っ子家庭にはありがたいこと。
子育てに関する負担が軽くなるのはいいこと。

しかし、「逆に多子家庭で負担が増えている」という今回の制度変更は、明らかに少子化対策の流れに逆行するものであり、改悪だ。
詳細は割愛するが、これは国の制度変更に伴うものであるが、経過措置、緩和措置をとっている自治体は多数ある。

なのに、堺はとらなかったのだ。

大綱質疑は、「大きな方針」を問うものであるし、取り扱う範囲が広く、課題も多いため、どうしても突っ込み切れない面がある。もちろん、私が平場の議論で詰め切れていないということもあるし、通告してから数日の間に、役所側も方針をはっきり決めきれない(言い切れない)という面もあるだろう。
今回は、本件については「多子家庭支援」の要望に止め、続きはまた平場の議論、あるいは次の議会で、、、、と思っていた。

それを、同じ会派で、同じ三児の父である、木畑議員が拾ってくれた!

健康福祉委員会で、「渕上議員の続きで」と取り上げてくれた。
(私は、文教委員会所属のため、そこでは取り上げられない)

そこで、、

今回の制度変更で、
1632人が保育料アップとなり、総額915万円/月であること。
逆に2615人(一人っ子家庭)が保育料値下げとなり、総額1733万円/月であること。
堺市で最も負担増の家庭(5人兄弟)が、月額2万2500円アップであること。

などを確認してくれた。

その上で、市長から、

「すべての子育て世代に公平感を」
「(多子家庭支援について)全体の整合性を保ちつつ、十分協議する」
「多子世代への支援は大事」

というところまで、答弁を引き出してくれた。
他にも、今後の議論を進めやすくする、いくつもの答弁があった。

まさに、木畑議員のナイスリリーフ!!!

もちろん、これでこの多子家庭の保育料値上げという改悪への対策ができたわけではないので、あくまで半歩前進。

クローザーではなく、セットアッパー。
柔道でいえば、「合わせ技一本」までいかないけど、「有効+有効」というかんじか。

ともかく、これで、「市長が『多子家庭の支援は大事』『公平感を』と言ったけど、大事なことをしないわけにはいかないよね、今回の制度変更は不公平だよね。じゃあ、何らかの対策を。」と言いやすくなる。

今回の件は、国や何もしなかった堺を含む自治体は、子育て世代に、誤ったメッセージを出してしまったことに他ならない。
だから、速やかに、「堺市は子育てを重視する」「多子家庭を応援する」「ぜひ堺でたくさん子育てを!」というメッセージを、出しなおすべきである。

だいたい、今回の制度改悪に伴う収支を見たら、保育料収入はマイナスじゃないか。
財源云々どころか、経過措置をとっていたほうが、財源面ではプラスだったということか。

だったら、なおさら、今回の改悪を踏まえての対策は可能なはず!

セットアッパー木畑議員をさらにリリーフして、今度はクローザー渕上としてがんばるぞ。

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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