ありがちな一コマ
今朝の駅立ちは小さい駅なので、一人だけでビラ配りに徹する。
途中、散歩中の二人の男性に声を掛けられる。
「兄ちゃん、本人か?」
「はい、そうです」
「(チラシを取り)ん?竹山市長の秘書か」
「はい、昨年の3月まで」
「ワシは竹山嫌いや。橋下さんを裏切ったやろ」
またそれか…、秘書時代を含め、何百回もしてきたこの説明…、と思いながら
「当時の公約は…で、選挙のあと大阪都構想が…、さらにそのあと維新の会が…」
「そうか、でも都構想でムダをなくしてもらわな」
「都構想で財政効果がないことはすでに明らかに…」
「でも、水道は一つにせなあかんやろ」
「水道の一元化は、むしろサジを投げたのが橋下さんで、頑張ったのが竹山市長で…」
「橋下さんが来る前は、大阪府も夕張みたいなもんやったんやろ?」
「いや、むしろ今の方が夕張に近いステージにあり…、借金は…」
こうして話をする間にも、次々と通行人が流れていく。
ああ、今日は私一人。話し込んでいたら、ビラを配れない。
いやいや、待て待て。
やはり目の前の一票、二票に全力を尽くすのだ!
そんなことを思いながら、二人の男性との話を続けた。
竹山堺市政のこと、橋下大阪市政のこと、双方、是々非々の立場で話し、そして私のやりたいことについても語った。
「そうか。ようわかったわ。やっぱり何でも鵜呑みにしたらあかんなあ。」
そうして、さらに力を込めて、言ってくれた。
「兄ちゃんが選挙出たら、ぜったい一票入れるからな!!」
私はがっちり握手をし、心から、
「ありがとうございます!」
と礼を言った。
「で、兄ちゃんは何の選挙に出るんや?」
「堺区から市議会に挑戦する予定です!」
「あ、、ごめん、ワシら、北区やわ」
…_| ̄|○
この間、約20分。
ビラを差し出せなかった人、数知れず。
まあ、いい。
「◯◯さんがやることは何でも正しい」みたいな考えを持ってしまっている人が、堺から二人減ったということで、ヨシとしておこう。
以上、区と区の境目の駅で起こった、けっこうありがちな一コマ。
ふちがみ猛志