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選挙管理委員会のお役所的対応

こんにちは。堺市議会議員(堺区)のふちがみ猛志です。

 

さて、参議院議員選挙の告示が迫ってきました。

 

その参院選の事前準備における選挙管理委員会とのやり取りで、「なぜこうも融通が利かないのだ!」と思った事例がありましたので、ブログに書いてみます。

 

公営掲示板ポスターと準備作業

選挙が近づき、公営掲示板を街中で見かけるようになりました。

告示日の朝、候補者は立候補届を出し、そこで公営掲示板の番号が抽選で決められます。そして、一斉にポスターが貼られていくわけですが、

 

その掲示板の数たるや、堺区だけでも200近く、堺市全体で1000近くになります。

今回は参院選で選挙区は都道府県単位ですから、おそらく大阪府全体で1万くらいになると思われます。

 

当然、速やかにポスターを貼っていくには、事前の周到な準備が必要なわけです。

 

公営掲示板の管理は、市町村の選挙管理委員会です。

私はある陣営に頼まれて、堺市内の公営掲示板がどこかという情報を、堺市選挙管理委員会から取り寄せようとしたのですが・・・

 

なんと、「告示日の2日前まで出せない」と言うのです。

 

中1日で作業せよという選管

大量のポスターを貼る作業ですから、たいていどこの陣営も大勢の支援者や支援組織の力を借ります。大勢で貼るので、ポスターと地図の仕分け作業も大量です。

 

告示日の2日前しか情報が出ないとなると、下手すれば作業は中1日でせねばなりません。

 

そうなると、よほど大きな組織の力でもない限り間に合わず(組織の力があっても大変でしょう)組織を持たない候補者が極めて不利になるでしょう。

そもそも、すでに公営掲示板を立てる作業がなされているということは、ずっと前に業者に対して「ここに立ててくれ」と発注しているわけです。情報はあるのです。

 

公営掲示板がどこかに立つかという情報はすでにあるのに、なぜ出せないのでしょうか。

 

2日前にしか出せない事情

堺市選管の説明はこうです。

 

発注し、業者が実際に設置工事をした際に、ごくごく稀に公営掲示板の位置が変わることがある

たとえば、設置するつもりだった公園のフェンスが、台風で破損していたり・・。

業者は告示3日前までに工事を完了することになっており、その結果を確認してから情報提供する。だから2日前になる。

というわけです。

 

解散のある衆院選以外は、おおむね事前に日程が分かっていますから、そもそも「告示3日前までの設置完了」で発注していること自体がナゾです。もっと早められます。

 

いやいや、そもそもですよ、、、、

 

対応方法はいくらでもある

工事業者に発注した時点で、業者には設置個所の情報を提供していますから、それ以降は立候補予定者にも情報提供する

そして、前述のようなごく稀な例で位置が変わった時には、メールか何かで一斉連絡する。

 

これでいいんです。

 

ホームページ掲載でもいいと思いいます。

最終確定は「告示2日前」で、工事によって設置個所が変わる可能性があると書いておけば。

 

今回に関しては、前回の選挙(2024年の衆院選)の情報を提供してもらい、さらに変更になる可能性のある場所をピックアップしてもらって、それで作業を進めることにしましたが、なんともまあ、お役所的なことです。

 

次回選挙までの改善を強く求めました。

 

立候補への敷居を下げるのも選管の仕事

「開かれた選挙」が選挙管理委員会の使命です。

 

単に投票率を上げるだけではなく、立候補したいと思う人が立候補しやすい環境を作ることも大事です。

先に書いたように、このような事前準備を阻害するような仕組みは、明らかに組織を持たない候補に不利に働きます。

 

今回の事例は、私が聞いた範囲では泉州地域では堺市ともう1市だけで、それ以外はあっさりと情報提供してくれるようです。

選管の一存でできることですから、これくらいことはささっと改善してほしいものです。

 

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

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