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万博への具体的な取り組みを!

2025大阪関西万博の開催が決定し、堺市でも具体的にどう関わるのか、どう取り組むのかが議論になっています。

 

先日、ふとある議員のチラシが目に留まりました。

そこには、

「万博に対する取り組み姿勢を市長に問いました」

「積極的に取り組む姿勢の答弁はありませんでした」

「自ら具体案を示し取り組むべしと我々は主張」

と書かれており、私も「それは、そうだな」と思ったわけですが、肝心の「具体案の提案」が、当の議員からはなかったので、ガックリきたところです。

 

ということで、私も「ならば」と、総務財政委員会で「具体案を提案」してきました。

 

それが、「パークアンドライド」です。

 

このことについては、まずは以下のURLをご参照ください。

https://www.sankei.com/west/news/181203/wst1812030030-n1.html

※産経WEST「大阪万博予定地、パークアンドライド方式を本格検討へ」

 

パークアンドライドは、交通渋滞が予想される大規模イベントにおいて、会場から離れたところで大規模駐車場を設置し、マイカーはそこに停めてもらい、そこからシャトルバスで来場者をピストン輸送するというものです。

 

この会場に「堺が手を挙げられるように準備すべし」というのが、私の提案でした。

 

上記の記事では、堺市の名前が挙がっているものの、万博協会はこの記事の内容を否定しています。

一方、堺市は(表向きは)万博協会の判断を待っている状態です。

 

しかし、すでに交通の問題が、万博会場の最大の課題だと言われる中、パークアンドライド方式が採用される可能性は極めて高く、万博協会が決定した暁には、多くの自治体がその候補地として名乗りを上げることでしょう。

 

記事では、「大阪市内は舞洲1カ所のみ」となっています。

真偽は定かではありませんが、私は舞洲ですら設置は難しい、少なくとも大規模なものは難しいと思っています。

そもそもパークアンドライドは、混雑を回避するためのものです。舞洲に設置したところで、「夢洲⇔舞洲」間の夢舞大橋の渋滞は解消できますが、その手前の此花大橋や、北港JCTの渋滞の解消には繋がりません。

北港JCTから、ほぼ一本道になっているところがボトルネックなのですから、それより遠いところにパークアンドライドを設けないといけないわけです。

 

となると、少なくとも南側からのアクセスに対しては、堺市が最適地と言えるでしょう。

それも三宝IC付近です。ここならば、その時点では開通している阪神高速大和川線によって、東側からのアクセスにも対応できます。

 

愛知万博では、パークアンドライドは、会場から15~35分の範囲で設置されました。

夢洲から三宝ICは20分ほどです。

 

しかし、問題はそこに市有地がないことです。

だからこそ、「万博協会が決めてから」ではなく、「今から」土地を所有する民間事業者と協議し、水面下で話を詰めておかなければ、他の自治体に出遅れてしまうかもしれません。

相手のあることですから、具体的には申しませんが、私はパークアンドライドに使える土地もあると思っています。

 

愛知万博では、来場者全体の20%にあたる440万人が、パークアンドライドを利用したそうです。

仮にこの割合を、大阪関西万博の目標人数に当てはめると600万人です。パークアンドライドが6カ所として、単純に割って100万人。

これだけの人が、堺に一時的にでも降り立ってもらえるのは、非常に意義のあることです。

堺市は、万博を機に「泉州周遊」を促すそうですが、夢洲の万博来場者にそれをしてもらうのと、堺にいったん立ち寄った人にそれをしてもらうのとでは、ハードルの高さがまったく違います。

万博帰りに、堺市でマイカーをピックアップし、そのまま堺市で宿泊する人、食事をする人もいるでしょう。

 

万博の中身そのものはハッキリ決まっていませんし、こちらが準備できることは多くはありません。

しかし、そうなる蓋然性の高い事柄については、即応できる準備をしておくべきです。

その最たるものが、パークアンドライドの候補地探し、土地所有者との協議などの準備なのです。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

 

 

 

 

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