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虐待死をゼロに!

大阪府の「虐待死ゼロ」を目指す、会議イベント『ゼロ会議』に参加してきました。

 

大阪府ではここ数年、年間78名の虐待死があり、それを「2021年にゼロにする!」ということを、唯一の目的にして立ち上がった会議です。

 

虐待防止の会議と言えば、辛く悲しい虐待の話をするので「気が重い」とか、自分には関係のない「遠い世界の話」とか、いずれにしても「敷居が高い」印象があると思います。

また一般の市民にしてみれば、対策をするにしても、その主体は児童相談所、警察、保健センター等々であって、「自分たちに何ができるの?通報するくらい?」と思われることでしょう。

 

しかし、この会議は違います。

看板はこんなかんじで非常にポップです。

また、ステージでは司会者や講師が、笑いも交えて、面白おかしく展開していきます。

 

何よりは、その中身です。

 

虐待に至るその出発点は、誰にでもある『子育てのイライラ』だということに立脚し、「聞くで!」と身近な者同士で、イライラを聞いてあげることこそが、最大の虐待防止だとしているのです。

 

そして、どうすればうまく聞けるのか。

どんな言葉をかければいいのか。

どんな言葉がNGなのか。

 

そんなことを参加者の実体験を話したりしながら、学んでいきます。

 

虐待は、遠いようで多くの人に起こりうる問題です。

「子育てのイライラ」を経験したことがないという人は、ほとんどいないはずです。

子育て中の方へのアンケートで、「虐待をする気持ちがわかる」という方が、60%にもなるというものもあります。

  

そして、ゼロ会議によれば、「聞くで!」と話を聞いたイライラのうちの大半が、「聞くことだけ」で解決に至ったそうです。

 そう考えると、私たちにもできることってたくさんありますよね。

 

こんなことを、大阪府民の多くが理解し、実践したならば、本当に「虐待死ゼロ」が実現できるのかもしれません。

いや、言い方を変えれば、いくら児童相談所の職員を増やそうが、警察と連携しようが、こうした理解がなければ、「虐待死ゼロ」は実現できないのでしょう。

 

私も議員としてだけでなく、子育て世代の1人として、そして、、、夫として、この会議の理念を実行していかなければと、、、、自戒の念も込めて!そう感じたところです。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

 

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