大綱質疑で向けられた疑惑について2
一昨日の大綱質疑で、私を含む4人の議員に向けられた「コロナによる外出自粛中に、議員・職員で麻雀をした疑い」について、改めて事実無根であると申し上げます。
前のブログの繰り返しにもなりますが、その根拠とされたのは、ある職員(A職員とします)が維新の青谷議員にした「酒席での作り話」です。「コロナが明けたらやろう」と誘われた私たちとの麻雀を、お酒の勢いで、さも、すでに行われたかのように話してしまい、「嘘だ」とも言い出せず、あれこれ聞かれるままにいい加減な返答をし、尾ひれ背びれがついてしまったものです(とA職員から聞いています)。
青谷議員とは非常に懇意にされ、「ここだけの話」という情報交換も、少なくなかったようです。まさか公になるまいという思いがあったのでしょうし、それが「酒席での作り話」を加速させたようです。
その後、青谷議員や、同じ維新の池田議員を通じて、この話が徐々にマスコミにリークされていったようですが、その過程で、A職員は、ことの重大性に気づき、両議員に「作り話だった」と告白・謝罪をされたそうで、追って、名前を挙げてしまった私たちにも告白・謝罪がなされました。
また、当初の情報が、維新の両議員から、堺市の人事部にももたらされ、名前の挙がった職員がヒアリングを受けたそうです。しかし、A職員の「作り話だった」という証言や、その他の職員が「外出自粛中の麻雀」をキッパリと否定したことから、人事部は事実として確認できなかったようです。
こうした経緯を振り返った時、昨日の池田議員の質疑で、どうしても納得がいかないことがあります。
1つは、すでに本人が否定しているかつてのA職員の発言を、「否定している」ことを知りながらそのことには触れずに、信用力のある証拠かのようにして質疑をしたこと。
2つ目は、総務局長に「調査をした」とだけ答弁させ、その結果(事実は確認できなかったという結論)については、あえて質問しなかったこと。
3つ目は、そうやって都合の悪い情報(疑惑を向けられた我々にとっては、疑いを晴らす要素となるもの)を伏せた、いわばアンフェアな印象操作の中で実名を挙げたこと。
この3点には憤りを覚え、政治的意図を感じずにはいられません。
特に1つ目です。本人が否定しているということは、この問題の真相究明に極めて重要なポイントです。それを伏せたのは、目的が真相究明ではないからではないかと、思いたくもなります。
もう一つ付け加えておきます。
A職員が「作り話だった」として、当初の酒席での発言を否定したことについて、「名前の挙がった4人の議員が圧力を加えたのでは」とのコメントが、SNS上などで見受けられます。
それは断じてありません。
A職員は、池田議員とプライベートでも付き合い、池田議員の後援会の会合などにも参加して応援し、大変尊敬もしていたと聞いています。そして、維新の市長に変わり、維新の会堺市議団はいわば与党であり、最大会派であります。池田議員はその団長までされた、押しも押されぬ議会の重鎮です。一方、我々4人の議員は、いわば野党的立場の若手ばかりです。我々の圧力で、池田議員が不利になる嘘をつくなど、常識的にはありえません。むしろ、これまでの池田議員や青谷議員との深い付き合いがプレッシャーとなって、「作り話だった」という告白が遅くなったのではないかと、私は推測しています。
それでもその告白に至ったのは、まさに良心の呵責に耐えかねたからでしょう。
また、このような作り話はあってはならないことですが、これほど懇意にしていた池田議員や青谷議員相手ですから、彼らが喜びそうな「立ち位置の違う政治家の、ネガティブな話」を、つい誇張したり、一部の事実を捻じ曲げて伝えてしまった気持ちも、ありえるのかもしれません。
この件については、引き続きの説明が必要だと思っておりますが、重要なのは「作り話」から、それを否定するに至る経緯であり、その中でのA職員の心情です。そのことは、私が伝聞でお話するより、A職員ご本人の言葉による方がいいようにも感じています。
どういった形がいいか検討しておりますので、今しばらくのご猶予をください。
なお、疑いの目を向けられている5月3日については、私が別の場所にいたことを立証可能であり、議会運営委員会(等)でしっかり説明します。支援者の皆様、ご安心ください。
※すでに公式の説明の場が設けられる見込みです。内容に個人情報が含まれることや、諸般の事情から、SNS等で事前に公表することは控えますが、ご理解ください。
堺市議会議員ふちがみ猛志