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ミスチルにがっかりしそうになった勝手な私

私は、ミスチルこと、Mr.Childrenが大好きです。

ご存じない方のために申し上げますと、ミスチルは有名なバンドで、90年代からミリオンセラーを連発し、現在も活躍を続けています。音楽には無知な私ですが、そんな私が好きだと思う数少ないミュージシャン、その一番がミスチルです。

また、ミスチルのボーカルの桜井和寿さんは、様々な社会活動を展開されていて、社会問題に対してメッセージ性のある歌も、多数作られています。音楽性だけでなく、そのあたりの社会性も、私が好きなところです。

                                                                                                                        

さて、そんな私が、ミスチルにがっかりしそうになった出来事

それが、このCM。

いわゆる、ストロング系チューハイのCMです。

おしゃれな映像に、ミスチルの音楽が加わり、CMとしてはよくできたCMなんでしょうが・・。

 

「ストロング系チューハイ」とは、アルコール度数9%程度と高い一方で、口当たりがよくて飲みやすく、その上、5%程度であるビールや発泡酒より安いため、「安く酔える」と人気です。

しかし、その酔いやすさゆえに、健康を害し、アルコール依存症を助長するものだとして、社会問題化している商品でもあります。中には、「規制すべき」「危険ドラッグだ」と言う専門家までいます。そして、私自身も、アルコール依存症問題に関心のある議員として、何らかの対策が必要な問題だと思っています。

 

そんな「ストロング系チューハイ」の販売に、あのミスチルが手を貸すなんて!!!!

あの、社会問題にも意識の高いはずのミスチルが!!!

と、私は瞬間的に思ったんです。

 

でもね、これって私がミスチルに抱いていた、勝手な期待なんですよね。

たしかにミスチルは、社会問題に対するメッセージ性のある楽曲をいくつも作っていますが、それは戦争や、少年犯罪や、自然破壊のことであって、別にアルコール問題を取り上げたことなど、私が知る限りはありません。

なのに、私は、「自分がミスチルの社会的メッセージに共感している」ということから、「私の社会への問題意識と、ミスチルのそれは同じはずだ」と、勝手に思い込んでいたんですよね。そして、どうやら必ずしもすべてがそうではない(ミスチルがストロング系チューハイに問題意識を持っていないらしい)と分かった時に、勝手にがっかりしそうになったんです。

 

ミスチルにしてみれば、変ちくりんな楽曲を作ったからと言ってがっかりされるんならともかく、こんなことでがっかりされても困りますよね。

仮に、政治家である私を支持してくださる方の中に、「渕上さんとは、音楽の趣味も合致すると思ってたのに、ミスチル好きだなんて、がっかりやわ」なんて言われても困るわけです。

 

自分がされて困ることを、大好きなミスチルにしていたとは…、自分が恥ずかしくなりました。

ミスチルの皆様、申し訳ありませんでした。

 

 

ところで、ここ数日、ツイッターで「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグが盛り上がっています。詳細は割愛しますが、要は、安倍政権が押し通そうとする法案への抗議の意思なんですが、少なからぬ歌手や俳優などの有名人の方々も、このハッシュタグを使ってツイートしているんです。

私が見た限り、きゃりーぱみゅぱみゅさんや、秋元才加さん、綾小路翔さん、浅野忠信さん等々、多数です。

で、そうした有名人の抗議のツイートには、必ずと言っていいほど、

「政治的発言にがっかり」

「イメージが壊れた」

といった批判コメントが寄せられています。

(そもそも本当にファンからのコメントかどうか怪しいわけですが、仮にそうだとして)これって、先に書いた、私がミスチルに寄せた「勝手な期待」と似たところがありましてね。

 

例えば、きゃりーぱみゅぱみゅさんが、「私は政治なんて知りたくもない」と言ってたとか、政治的中立を売りにしていたとか、「検察庁法は改正すべき!」と訴えていたんなら、それを信じてファンになった人が「がっかり」って言うのもわかるんです。

 

でも、そんなこと、一度もしてませんよね。

 

それは、その人が、きゃりーぱみゅぱみゅさんに、あるいはその他の有名人にした「勝手な期待」なんです。

「政治的発言なんてしないはずだ」、あるいは、「政治的主張があるならば、それは私と同じはずだ」という、勝手な期待なんですね。

 

自戒の念も込めて。

こういう勝手な期待は、いけませんね。

十人十色、百人いれば百通りの考え方、自分と同じ人は誰もいない。

 

好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、おかしいものはおかしいと言う。

あるいは、言わない。

そもそも思いもしない。

全部、その人の自由。

恋愛観でも、人生訓でも、食べ物でも、そして政治のことでも。

 

本当にその人が好きなら、ファンなら、勝手な期待をして勝手にその人の行動を束縛せず、温かく見守りましょうよ。尊重しましょうよ。

 

歌手だって、俳優だって、サラリーマンと同じように、公務員と同じように、お豆腐屋さんと同じように、そして政治家と同じように、政治的なことを考えたり、あるいはテーマによっては考えなかったり、するんですよ。それが自然なこと

 

その自然なことを、もっと自然に発信し(あるいは、しなかったり)、それをもっと自然に受け止められるような社会になればと、つくづく思うのです。自分の考えと同じかどうかに拘らず

 

 

最後に私の反省を経ての決意を、今一度。

 

ミスチルがストロング系チューハイを社会問題としてどう捉えているのか、あるいはいないのか、私は知らない。一方、私は問題として捉えている。

でも、いいんです。

私はミスチルの楽曲が好き。

そして、その楽曲の中に込められてきた、社会的なメッセージにも共感している。以上!

 

そこに含まれていない情報は、勝手に決めつけないし、それで相手を束縛しない。

それでいいんじゃないですか。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

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