一寸先の闇を見ての雑感
こんにちは。堺市議会議員(堺区)のふちがみ猛志です。
今年最初のブログは何を書こうかと思っていたところ、政局が急激に動き出しました。
高市総理による解散総選挙、大阪府知事・市長のダブル出直し選挙、立憲・公明による新党結成・・。
「政界は、一寸先は闇」だと言いますが、まさにその通りだと痛感します。
それぞれについて書き出したらキリがありませんが、その「一寸先の闇」を見た中での雑感を記しておきます。すでにあちこちで評論家や政治家の方々が語っている内容と重複しますが、それくらい「当然のこと」なんだと、ご理解頂ければ幸いです。
大迷惑な解散総選挙
役所にとって1~3月は来年度の予算が確定する、最も重要な時期です。それは国も地方自治体も同じこと。その時期に、しかも突然に解散総選挙に打って出るとは、霞が関の官僚だけではなく、全国の自治体職員が泣いていることでしょう。

※朝日新聞ニュースより
このために、国の来年度予算の審議が大幅に遅れ、年度内成立は絶望的です。
暫定予算を組めば、もともとあった事業は実施できるわけですが、新しい法令の整備が必要な予算については、いくらお金があっても執行ができません。
物価高対策を始め、可及的速やかに実施すべき施策が、すべて遅れていくわけです。
地方自治体はさらに悲惨です。
こちらもただでさえ予算審議で多忙な時に、「国の予算が決まらない」ということでそれに関連する自治体の事業は判断が難しくなりますし、何よりも「選挙実務」が乗っかってきます。
選挙実務を担うのは地方自治体です。
国や地方の役所の業務をことごとく停滞させた上で解散する、その大義とはなんでしょうか。
「『自維連立』や『責任ある積極財政』の是非を国民に問う」と言うのであれば、それが形だけでも決まった昨秋に、あるいは、それについてしっかりと国会で審議をし、予算という成果を出した春以降であるべきです。
出直し選挙は例を見ない愚行
解散総選挙をはるかに上回る愚行だと言えるのが、大阪府知事・大阪市長のダブル出直し選挙です。
解散総選挙の話が急に出てきたのが、1月10~11日だったかと思います。想定される公示日まで16日ほど。それでも日本中の自治体がてんやわんやになっています。
一方、出直し選挙の話が出たのが1月13日。そして、知事選挙は衆院選挙より5日短いため、同日投票にしようと思うと、告示日は22日です。たった9日で準備をしなければなりません(手続きによらない知事の政治的発信を持ってフライングしたとしても)。
聞くところによると、告示日までにポスター掲示板の設置や、投票券の発送が物理的に間に合わないところも出てくるそうです。
仮に府知事選や大阪市長選に出たいと思っている人がいても、その選挙準備が間に合うわけがありませんし、ましてまともな論戦ができるはずがありません。
なんとか立候補届を出し、ポスターを準備しても、そのポスターを貼る掲示板が設置されていなければ、世間に名前を知ってもらうことも難しくなります。(現職が圧倒的に有利な選挙になります)
吉村知事は、反発する身内(維新の大阪市議団)に陳謝しつつ、「僕一人ではポスター貼ることもできない」と言って自分のポスターの心配をしたそうですが、、、、いや、その掲示板の準備ができないことや、他の候補者はもっと準備ができないことを、わかっているんでしょうか??

※読売新聞オンラインより
出直し選挙ですから、彼らが再選しても、任期は残り1年3ヶ月。来年の4月にはまた選挙です。こんな出直し選のために、何十億円かかるんでしょう?衆院選と重ねたからって、費用がかからないわけじゃないんです。
そもそも首長選の民意とは
吉村知事は、「大阪都構想を改めて目指す上で民主的なプロセスを経る」というようなことを言っています。
そもそも首長選は一つだけの争点でやるものではありません。
その候補者の人柄や経歴、実績、政策を含めて総合的に判断をするものです。「都構想はイヤだけど、吉村さんは好き」という人もたくさんいます(逆もまた然り)。なので、吉村さんが再選されて「都構想Goで民意を得た」と言うのは、大きな間違いです。
その点では、住民投票こそが明確な民意であり、やはり「二度のNo」を重く受け止めるべきです。
百歩譲って、それでも都構想について選挙で問いたいならば、せめて、三度目の都構想案がどのようなもので、どのようなメリット、デメリットがあるのか、しっかりと披露し、そして議会で議論し、その上で選挙をやるべきです。
これから衆院選に向けて、衆院選の争点となるものが次々と出てきて、報道も、そして投票に行く人の頭の中も、それでいっぱいになることでしょう。
形も見えない「三度目の都構想」のことで議論や理解が深まるはずもありません。
「維新と言えば、国保逃れ」という印象をなんとか回避し、「維新と言えば、吉村さん!」とするための、悪質な出直し選なのです。

※毎日新聞ニュースより
このような暴挙は、選挙を通じて断罪する他ありません。
実は似た政党?
さて、このところのもう一つの話題が、立憲民主党と公明党による新党「中道改革連合」です。

※JIJI.COMより
このブログを書いている時点ではまだ詳細が明らかになっておらず、評価しにくい点はありますが、私は、この二つの政党はずっと前から「政策的には似ている」と思っていました。特に福祉や人権の視点でそう感じます。
これは堺市議会においてもそうです(私は無所属ですが、立憲民主党籍の議員も含めて会派「堺創志会」を結成しており、「公明党堺市議会議員団」の主張とは重なる部分が多いと感じています)。
公明党が自民党とくっついているのは、「政策的」には違和感があり、これまではまさに「一部であっても政策が実現できる」という「政治的」な判断だったと言えます。それが高市政権になり、臨界点を超えてしまったのでしょう。そしてこの度の話は、落ち着くところに落ち着いたという感じがいたします。
もちろん、違いは違いとしてあるわけです。
それをどのように整理していくのか注目したいと思います。
私も、いわゆる「右」から「左」と言われる方々まで幅広くお付き合いがあり、支援もしてももらっていますが、政党も議員も市民も、一般的に、
10ある政策のうち、1つが一緒であれば協力できるのが右、
10ある政策のうち、1つでも違えば反発するのが左、
だという「傾向」があるように思います。あくまで「傾向」です。(だから左の政党はすぐに分裂するのです)
「中道」として幅広い結集を求めるのであれば、その「寛容さ」「懐の深さ」、そして「何を譲れない軸とするか」が重要だと私は思っています。
果たしてどうなるでしょうか。
政界再編は世の常
おそらく今回の総選挙で過半数を獲得する政党はないだろうと思います。
これだけ価値観が多様化した社会においては、多党化は自然の流れであり、一方で多党化の中ではその離合集散、政界も当然のように起こることでしょう。
90年代に一気に多党化が進み、そして政界再編がなされたのは、冷戦が終結し、それまでの価値観が大きく崩れたからです。

※第二新進党となるのか、それとも?
そして現在、国際協調が正義とされた時代が終わろうとしています。
国際政治も、国内政治も大きな曲がり角に来ています。
私は無所属の政治家ではありますが、国政は地方政治に繋がっていますし、なにより全ての市民の生活に繋がっています。
注意深く見守りたいと思いますし、皆さんもこの選挙という機会に、政治を見つめたもらえたら幸いです。
堺市議会議員ふちがみ猛志

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