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中学生みらい議会開催

本日、中学生みらい議会が開催されました。

 

もともと堺市議会では、議会基本条例にも位置付けられた、市民向けの「議会報告会」を年に1度開催してきました。

私も議員になって毎年経験してきましたが、正直なところ、参加者の固定化、内容のマンネリ化の傾向を感じてきました。

そこで、「中学生向けにやってみたら、どうか??」ということを会派内で提案したところ、会派の先輩方も大賛成。そして、会派の意見として議会力向上会議に提案したところ、これまた多くの委員の賛同を得て、この日に繋がったわけです。

 

そして、本日。

第一部は、参加者全員が議場に集まり、普段私たちが座る議員席に。

一方、議員は普段とは逆の理事者席に座り、議会のことや、とりわけ中学生に関わるテーマ(中学校給食等)のこれまでの議論についてを説明。その場で、中学生からの質問も受けました。

 

第二部は、36人の参加者が12のグループに分かれ、議員と意見交換。

私もここで出番がありました。

中学生の意見は率直で、さすがネット世代だけあって情報量も多く、「イマドキの中学生はすごい!」と感心しきりでした。

 

中学生にとって、貴重な経験の場になったとしたら、すごく嬉しいのですが、それ以上に私たちにとって貴重な経験になったように思います。

 

1つは、普段はどうしても支援者、有権者からの情報に偏りがちで、なかなか子どもから市政や政治全般への意見を聞く機会が少ないからです。子育て世代ではない議員はなおさらだったことでしょう。

 

もう1つは、台本なしの質疑応答が経験できたからです。

私は普段から、市政報告会を頻繁に開催し、台本なしの質疑を受けてはいるものの、やはり大人と子どもでは視点も違います。子ども相手に「格好悪いところは見せられない」という違う緊張感もありました。また、子ども相手だから、より一層「分かりやすい答弁」が求められました。そうした経験で、私自身もそうですし、多くの議員が鍛えられたんじゃないでしょうか(笑)。

 

つくづく、市民に見られている、市民に訊かれる、という緊張感こそが、議員には大事だと思うのです。

 

第一部の質疑では、中学生からの質問に、残念ながら的確に答えられていないケースも見受けられました。(第二部は、自分のグループのことしか知りませんので)

今日は、子どもや教育に関わる部局の職員さんも傍聴に来ていましたが、「普段通告なしで質問してくる議員も、逆の立場ならろくに答えられていないな」と思われたかもしれませんね。

 

子ども向けかどうかはわかりませんが、議会報告会自体は、必ず来年も実施されます。

多様な市民のご参加と、忌憚のない質疑が行われることが、議会全体のレベルアップにも繋がるはずです。

 

「政治をよくするのは、私たち市民だ」という思いで・・、いやいやそこまで肩肘張らずとも、軽い気持ちでも結構です。ぜひぜひ、来年もたくさんの方々にご参加頂ければと思います。心からお待ちしています!

 

そして、議会報告会の機会に限らず、いつでもどこでも、議員の活動をウォッチしていただけたら、バンバン意見や質問をぶつけていただけたら、(少なくとも私は)すごく嬉しいです。

 

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

意見・提案