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二文字の追加に込めた意図

一昨日、環境審議会が開催され、委員として参加しました。

 

これまで数回にわたり、堺市地球温暖化対応実行計画の改定案について議論が交わされ、今回はその議論の主たる部分を事務局(環境局)が纏めた「答申案」が作られ、「この答申案でいいか?」という話し合いでした。

私は2つの意見を出したのですが、そのうちの1つが私にとってはなかなか印象的な流れとなったのです。

 

それは答申案の最後のこの部分についてです。

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(3)若年世代の関与等

・気候変動の影響を強く受ける若年世代の関心や参画を得るため、これらの世代の巻き込みについての記載や、世代を意識した手法などを検討すること

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何もおかしなことは言っていませんし、まさにその通りです。

ですが、私はこの文章のどこかに「教育」という二文字を追加するように求めました。

 

実際にこれまで、上記の「若年世代の関与」主旨に添った議論の中で、教育の重要性を説く委員もいましたし、もちろんそこでは「教育」という言葉が何度か使われていました。

ただ、私は単純に「『教育』という言葉が議論に出ていたから、答申案に載せるべき」と思ったわけではありません。

この2文字が入ることで、「教育委員会にとって他人事でなくなる。意識せざるを得なくなる。」と考えたからです。

「堺市地球温暖化対応実行計画」は環境局が作るもので、その改定に向けた議論の場である環境審議会は、環境局が事務局を務めています。

言うまでもなく、「環境」は一部署だけで取り組めるものではなく、「まちづくり」「市民協働」など、様々な部局の所管事項とも関わってきます。そして、何よりも関係性が深いのが「教育」です。子どもの頃からの環境教育こそが、地球温暖化対策を始めとする、環境への取組の肝です。

ところが、よく言うお役所の縦割り意識の中で、「堺市地球温暖化対応実行計画」も、この「環境審議会」も、他の部局からすれば他人事になりがちで、存在すら意識していない職員も少なくないと思います。

 

そこで私が「教育委員会に意識させるため、巻き込むため」に載せようとしたのが、「教育」の二文字だったのです。そして、この二文字を入れることについては、(私と同じ意図だったかはさておき)多くの委員が賛同してくれました。

 

他に挙がったものも含め、3つの修正提案がなされ(うち2つが私の発議でした)、審議会は休憩を取り、その場で事務局が修正の検討に入りました。審議会はシャンシャンで終わる会も少なくない中、わりと珍しい光景だったと思います。

※写真奥は修正作業中の事務局員。ちなみに、環境審議会だけあって、お茶はペットボトルではありません。

 

結果、事務局はその場で2つの修正を行った上で、残る「『教育』の二文字の追加」については、いったん持ち帰り、どのような文章にするかを「教育委員会と協議する」としました。

まさに「我が意を得たり!」という結果でした。

二文字を入れた後ではなく、「どう入れるか」の段階で教育委員会を巻き込むことができたのですから。(教育委員会の方には「余計なことをして」と思われるかもしれませんがね・・)

 

行政文書における一文字一文字の重みが、議員生活7年にして、最近ようやく分かってきた気がしています。それを実感する、今回の環境審議会での出来事でした。

 

行政の将来の動き方が変わってくる、つまり市民生活が変わってくる。

大袈裟かもしれませんが、そんな意識を持って、引き続き行政と向き合っていく所存です。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

意見・提案