会派
去る5月14日、会派届を提出し、無所属議員を中心として会派「ソレイユ堺」にて議会活動をしていくこととなりました。
ソレイユ堺は、四年前、5人の無所属議員と、5人の民主党議員によって設立された会派です。
今期は私も含め、6人の無所属議員と、2人の民主党議員の計8名の会派となりました。
私は「無所属候補」として選挙戦を戦って参りましたので、「どこにも属すべきでない」という意見もあろうかと思います。
もちろん、これからも、市議会議員として、どこかの政党に属するつもりはありません。
しかし、必ずしも、それと会派は別の話です。
選挙中も、当選後の会派について質問された時は、「政党は無所属で、会派は当選後に検討する」と述べてきました。
「当選後に検討」というのは、
・無所属のうちで、あるいは政党に属する議員も含めて、連携可能な議員が何人いるか
・その枠組みで自分のやりたいことがやれるのか
・選挙の政治状況がどうなのか
という点が、当然ながら、選挙中にはわかりえなかったからです。
当選後、現実的には、
① ソレイユ堺に入る
② どこの会派にも属さずにやっていく
という二つの選択肢がありました。
維新、公明、共産、自民の会派には、無所属議員が入る余地はなく(そもそも声もかかっていませんし)、
仮に、お願いして入れてもらえたとしても、党による強い拘束を受けることになってでしょうから、ありえない選択肢でした。
そんな中で、②ではなく、①を選択した理由は、
A 右も左もわからない新人が、議会のイロハを一人で学びながら活動するのは無理がある。
B 維新と公明を足せば過半数になるという状況で、こちらがバラバラになるわけにはいかない。
という二点です。
特にBについて。
都構想が、このたび大阪市の住民投票で否決されましたが、会派届を出した先週の時点では予断を許さぬ状況で、「次は堺」となる可能性もありました。
2年後の市長選挙の結果によっては、議会の議決のみで都構想に取り込まれる可能性もありました。
堺の都構想反対の立場にある私としては、極めて不安定な議会構成の中(公明党は、都構想に対する態度を二転三転させている)、反都構想の面々が「できる限り一致して、議会で一定の力を保つ」必要があると判断したわけです。
その必要性は、昨日の否決によって、一定程度緩和されたものと思いますが、都構想自体への期待感は依然として残っており、まだまだ先が読めない状況です。
また、これまで都構想反対を訴えてきた、私も含む面々は、それに代わる堺や大阪の将来像を、しっかりと打ち出していく責任があります。
そういった意味でも、そうした価値観を共有するメンバーと行動を共にすることが、正しい選択肢だと思っております。
他の政策の推進においても、やはり「数は力」です。
私がこれまで訴えてきた政策を実現するためにも、協力してくれる仲間は必要です。
一人会派の新人議員が他会派を巻き込むのと、同じ会派の先輩議員に協力してもらうのとでは、圧倒的に後者が現実的です。
なお、ソレイユ堺には、二人の民主党議員が参加されていますが、私を含めて他の無所属議員は、民主党という政党から、何らかの制約、拘束を受けることはありません。
同じ会派なので、議案には連携をとりながら行動しますが、国政に関する議案、思想信条に関する議案には、会派内で拘束されず、是々非々で私は臨みます。
ご支援いただいた皆様には、いろいろと意見があろうかと思いますが、どうかご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
堺市議会議員 ふちがみ猛志