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元維新市議の不正 不可解な不起訴

先週、一千万円を超える政務活動費の不正使用で刑事告訴された、元維新の小林よしか元堺市議が、「不起訴」処分となりました。
(↓以下リンク参照)

刑事告訴された元堺市議 不起訴

不起訴の理由は明らかにされてはおりませんが、
・小林氏が不正使用したとされる金額を、堺市に全額返還したこと(つまり、被害が回復したこと)
・すでに議員辞職をし、社会的制裁を受けていること
が理由ではないかと、推察しています。
しかし、返還したのも、辞職したのも、問題発覚から2年半、刑事告訴から2年、辞職勧告から1年近くも経ってからのことです。
彼女が悪質な偽装工作を行なっていた可能性が高いこと、議会の調査にあまりに非協力的で反省が見られなかったことは、百条委員会で明らかにされています。
「返せばいいの?」
「辞めればいいの?」
と、やるせない気持ちになった人は多いことでしょう。
そもそも、この事件による被害は、決して回復してはいないと思います。
彼女が詐取したであろう金額だけではなく、
「失われた堺市議会と政治への信頼」
「辞職勧告以降も一年近く居座り、支払い続けることになった彼女の議員報酬」
「一年半に及ぶ百条委員会の運営コスト」
などなども被害であって、これらは決して回復してはいません。
何より、百条委員会で彼女が証言拒否を連発したこともあり、「真実」が明らかになっていないのです。
起訴された上で、司法の場で真実を明らかにしてもらう必要があったはずです。
こうしたことから、今回の「不起訴」は極めて残念であり、不当なものだと、私は思っています。
司法の力を借りられなくなった今、せめて、二度とこのような事件が起こらぬよう、政務活動費の使途を始めとする、政治活動の一層の透明化に、議会人として努めたいと思います。

 

 

 

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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