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公園はいったい誰のものか

本日の決算審査特別委員会の第一分科会で、西哲史議員による「金岡公園の50mプール」の質疑を聞き、「またか・・」という思いを強めました。

 

南大阪唯一の50mプールのある金岡公園ですが、観客席も老朽化して使えず、50mプールそのものの存続も岐路に立たされています。

そこで西議員が、当局が把握している同プールへの要望・意見を問うたところ、「民間事業者へのヒアリングでは、屋外プールは競技用以外では使用しづらいことなどから、設置については課題が多いとの意見があった」との答弁がありました。

 

以前、ザビエル公園のパークPFIの件でもつくづく感じました。

「公園はいったい誰のものか?」

ということです。

言うまでもなく、それは「市民のもの」です。

 

パークPFIを始め、公園を民間事業者に管理させるケースが増えています。

そのことを自体を一概に否定はしませんが、この金岡公園プールの答弁は順番が違います。

本来は、「公園に、市民が必要とするものを、行政が揃える」というの先にあって、その上で「その公園を、効率的・魅力的に維持管理できる民間事業者に、管理させる」となるはずです(管理させるとしても)。

しかし、先の答弁の姿勢は、「公園に、民間事業者が扱いやすいものを、行政が揃える」というものです。

 

以前もブログに書きましたが、ザビエル公園のパークPFI導入もそうでした。

市民からの「ザビエル公園の〇〇を改善してほしい」の声が先にあり、その解決手段としてパークPFIがあるのではなく、

民間事業者の「ザビエル公園ならば、手を挙げてもいいよ!」という意見があって、ザビエル公園へのパークPFI導入が決まっています。

 

 

繰り返しますが、パークPFIを始めとする、公園への民間活力の導入自体は否定しません。

しかし、その大前提は、「公園は営利事業者のものではない。公園は市民のもの。」ということです。

 

永藤市政では、ますます民間活力の導入を進めるようですが、その大前提を大事にしてもらえるよう、訴えたいと思います。

金岡公園プールの件では、かつて中学総体であのプールで泳いだ元水泳部員として、堺市のスイマーたち、とりわけ子どもたちの声を公園行政に届けていこうと思います。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

意見・提案