国際交流 大阪市と堺市の姿勢
ドイツのハンブルグからハンドボールのチームがやってきて、母校のOBチームと交流試合&懇親会。
懇親会には、竹山堺市長も参加。
さて、この会、もともとはハンブルグと姉妹都市である大阪市の事業。
スポーツを通じて交流しよう!
というとで、大阪市がハンドボール協会に「補助金を出すから」とお願いしてきたのだとか。
そこでハンドボール協会が一肌脱ぎ、また協会役員が個人的なツテも使って、在阪のいろんなハンドボールチームを集めて、事業を担ってきた。
が、その後、こういう国際交流への関心の薄い市長が誕生したせいか、大阪市は補助金をゼロに。
ハシゴを外された形のハンドボール協会だが、毎回チームを派遣している私の母校や、多くのメンバーがいる堺市を事業の拠点として、事業を継続している。
堺市からはまだ補助金が出ていないが、こうして堺市長が激励に来るなど、本来はハンブルグの姉妹都市として主体となるべき大阪市とは、あまりに対照的。
国際交流と一言で言っても、いろんな事業があり、その一つ一つの是非はともかくとして、
こういうことにもしっかり目を向ける行政であるべきだと、つくづく思う。
なかなか数字に現れない、国際交流の効果。
でも、このハンブルグとのハンドボール交流だけをとっても、12日間、30人ほどの方々が堺に滞在し、堺を拠点に京都や大阪市内、そしてもちろん堺市中を観光したりもする。
堺の歴史と文化について、絶賛される方もいた。
別の機会に来日することがあっても、堺に来てくれるかもしれないし、ドイツの友人・知人に堺をアピールしてくれるかもしれない。
すぐにではなくとも、堺には多くのメリットがあるに違いない。
この交流を通じて、堺とハンブルグの国際カップルも誕生している!
大阪の市長は、カジノリゾートを作ることに必死のご様子。
莫大なお金を使って、(おそらく)日本人は利用できないであろう巨大施設にお金を落とさせようとしても、
同じものを他所の都市が作ったら、お客は持っていかれてしまう。
でも、人と人との交流は、同じものが作れない。
だから、規模は小さくとも、その時落ちるお金は少なくとも、「日本人と交流したい」という人たちをおもてなしで迎える日本・大阪・堺でありたい。
「大阪市長はどうせ呼んでも無視だろうからね」
というスタッフのボヤきを聞きながら、そんなことを思う。
ふちがみ猛志