大学生インターンのレポート
ふちがみ猛志事務所では、年2回、NPO法人ドットジェイピーを通じて、大学生インターンを受け入れています。
この2、3月も、2人の大学生を受け入れました。その2人からレポートを提出してもらいましたので、2人の了解を得て、このブログにアップさせてもらいます。1人はインターン全体について、もう1人はその期間に訪問したファミリーホームについてです。
大学生と、その家族の皆さんには、政治に目を向けるきっかけの一つとして、ご一読頂けたら幸いです。
■議員インターンシップを通じて (関西大学2回生O)
就職活動を控える中、公務員を選択肢の一つと考えていたこともあり、公務員と関わりがあるインターンシップに参加したいと考えていました。そんなときに目に飛び込んできたのが議員インターンシップというプログラムでした。スポーツやエンタメ情報を見ることが好きで、政治についての興味・関心が低い私が、議員に同行して話についていけるのだろうかと不安でした。しかし、「やるなら大学生の今しかない」と思い、議員インターンシップへの参加を決めました。
議員インターンシップでは、防災センターやファミリーホームをはじめとした施設訪問、模擬議会、駅前での街頭演説など、非常に様々な活動をさせていただきました。それらの活動を通して、より良い堺市にするため、いかに渕上議員が日々堺のまちを駆け回っているか感じることができました。現場の声を聞き、それを委員会や議会で取り上げる過程を実際に見ることができたのは、議員の重要な活動を知るという意味で貴重な経験だったと思います。二か月間、堺にこれほど問題があるのかと驚き、堺に住んでいる者として地元の現状に関心を持たなければいけないと強く感じました。
政治に関する知識の乏しさへの不安は、新たな話題になるたびに渕上議員が丁寧に解説してくださったため、活動していくうちにその不安は減っていきました。
議員インターンシップが終わりを迎えた今、参加する決断をして正解だったと胸を張って言えます。この二か月間は、毎日が新鮮で濃密な期間でした。
「政治なんて難しそうだし、とっつきにくいな」と思っている方。議員と二か月間活動を共にすると、政治や議員に対する考え方が変わると思います。コロナ禍で大学生活何をしようか悩んでいる大学生の皆さん、ぜひ議員インターンシップに参加して視野を広げませんか。
■ファミリーホーム訪問をうけて (関西学院大学2回生N)
私は今回の議員インターンの活動の中で、「里親」に関しての現状や問題に触れる機会が多くありましたが、その中でも特に印象に残っている場面はファミリーホームの中谷さんのお話を聞いた時です。元々は里親として活動していた中谷さんご夫婦ですが、ファミリーホームを運営するにあたって、現在5人の子どもを受け入れています。私は知識としてファミリーホームがあること、人数は6人までということを知っていましたが、現場で活躍されている中谷さんのお話を聞いて、自分の想像力の乏しさを痛感しました。私は実際にお話を聞くまで、未来自治体の政策立案をするときなど、子どもたちをただ単に人数で数えているだけで、一人一人の人格に考えが及んでいませんでした。施設に子どもが10人いて、ファミリーホームの施設が二つあれば、子どもたちは全員ファミリーホームに入ることができるというような考え方をしていたのですが、現実問題として子どもたち同士の関係性があります。「兄弟・姉妹で一緒でないと嫌だ」「男の子四人で女の子一人だと嫌だ」といったごく当たり前の子どもの気持ちというものに、私は想像できていませんでした。(私自身が四人兄弟であるのにも関わらず)
私はファミリーホームの訪問を通して、「想像力の乏しさ」というものは行政が政策を考える上で特に重要視し、意識しなければならないと身をもって感じました。政策を考える上でどうしても数値やデータで議論することが多く、現場をイメージしているつもりでも、根本的な思いやりや現場にいる人たちの気持ちに行き届かないところが出てきてしまいます。机の上で議論するときには、想像力が本当に働いているのか、常に懐疑的に、相対化しながら進めるとともに、実際の当事者の声に耳を傾けることが重要ではないかと感じました。
(レポートは以上)
写真は、同じくインターンを受け入れている、衆議院議員の森山浩行さん、堺市議会議員の西てつしさんのインターン生と合同で街頭活動をした時のものです。緊張しながらも、みな、マイクを握り、思い思いのスピーチをしてくれました。
議員インターンシップにご興味のある方は、ぜひ私か、NPO法人ドットジェイピーに連絡してみてください!きっといい社会経験になると思います。ふちがみ事務所では、いつでもお待ちしています!
堺市議会議員ふちがみ猛志