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大網質疑の概要

昨日の大綱質疑について、概要をブログに纏めたいと思います。

 

長くなるので、私が主張した結論部分、当局に確認した事実だけを列挙します。

議論の流れがわからないと説得力に欠けるものもあるでしょうが、長くなって書ききれませんので、詳しくお知りになりたい方は、ぜひインターネット録画中継をご覧ください!(あるいは、私か事務所に直接お問い合わせください。説明させてもらいます。)

 

 

■保育の提供と無償化について

・「保育の提供」は児童福祉法24条に定められた「行政の義務」である。

・つまり、待機児対策が最優先、無償化は待機児ゼロを維持できる範囲で進めるべき。

・その上で、市長マニフェストの第2子無償化を4年以内に完遂しなければならない。

・少なからぬ認可外利用者は、行政が義務を果たせないゆえの被害者で、無償化の対象外となれば踏んだり蹴ったりである。対象に加えるべき。

・小規模保育施設での3歳児以降の保育を国が認めたが(特区)、活用は施設ごとに、保育の質によって判断すべき。

・保育士の加配に関する堺の独自の補助は素晴らしく、待機児対策において必ずこれを維持すること。

・保育士の子どもの優先入所をすること。パートタイムも含めること。

 

 

■水道料金について

・竹山市政での水道・下水道の値下げ総額は年間9億円、橋下・吉村市政では年間6億円。

・大阪市は堺市の約3倍の事業規模なので、維新の値下げは、堺市における2億円相当。

・さらにそのうちの8割以上が超大口向け(企業)で、残りは月10㎥未満。一般家庭(20㎥)の値下げはなし。

・一方、堺市は一般家庭も含め、小口から超大口まで幅広く値下げ。

・よって、維新が市長選で主張した「竹山市政で改善なし」「橋下市長は値下げした」は両立しえない。悪質なデマである。

・維新の馬場議員が訴えた「大阪市から水を買う」は不可能であるし、値下げに繋がらない。

・大阪市から水を買うには、大阪市、堺市を縦断する巨大な管路やポンプ場の新設が必要。

・大阪市の浄水キャパの空きを一定程度埋められても、逆に企業団のキャパが空く。

・よって企業団の経営が成り立たなくなり、企業団を構成する41市町村がそれを認めない。

・41市町村が認めないと、国に認可申請ができない。認可を得ないと、大阪市から水を買えない。

・堺市は府域の水道事業統合に向け、大阪市と粘り強く交渉すべき。

 

 

■浅香駅の浸水事案について

・浸水被害に対する見舞金制度で「非住家」が対象になっていない。

・住家への見舞金制度は「当面の生活を守ること」が目的とされている。

・非住家でも個人事業主の店舗が被災した場合、生活の糧を失い、まさに当面の生活が行き詰まるので、非住家に対する支援制度も創設すべき。

 

 

■堺観光の魅力について

・堺W-1グランプリで、観光面での和菓子のポテンシャルを確認できた。

・スペースの狭い利晶の杜ではなく、市役所前広場での次回開催を要望。

・鉄砲鍛治屋敷の整備に合わせ、無電柱化、道路の美装化などを進めるべき。

・てくてくろーどは維持管理に問題があり、景観にもマッチしておらず、撤去も含めて検討すべき。

 

 

■大浜公園の委託事業について

・公園のアカゲザルの飼育事業の委託契約期間が5年となっており、主な理由は「生き物の世話には継続性が重要だから」。

・しかし、堺市の学童保育の委託契約期間は3年。猿でも5年なのに、いかがなものか。

・随意契約は問題であり、学童保育にもプロポーザルは必要だが、契約期間は5年程度であるべき。

 

 

■布製ランドセルについて

・安くて軽い布製ランドセルの普及を訴えてきたが、当局は6月議会で耐久性に問題がある旨の答弁をしたため、その根拠を確認したところ、「他市でのアンケート」とのこと。

・本市でも利用校があるのに、それを調べようとせず、他市のアンケートをもって情報発信するのは、不用意である。そもそも布製ランドセルは複数メーカーあるので、本市の実例を調べるべきである。

・利用校の卒業生(渕上)として、多くの声を集めたが、耐久性に問題ありとの声はなく、「広めてほしい」との好意的な声ばかりである。

 

 

■多文化理解を進める教育について

・堺市にはさまざまな取り組みがあるが、「希望者のみ」「希望校のみ」のものが多い。

・多文化理解は堺市の教育プランに掲げられており、すべての子どもに広くその体験ができるよう、実施方法を工夫すべき。

 

 

 

 

ざっと書くと、以上のようになります。

来週13日には総務財政委員会です。引き続き頑張ります!

 

 

 

 

 

堺市議会議員  ふちがみ猛志

意見・提案