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新型コロナ対策への会派要望

新型コロナウイルス対策のため、堺市議会で初めて議会BCPが運用されることになりました。

BCPとは、「事業継続計画」のことで、災害などの緊急事態などでも、事業(議会・議員としての活動)が継続できるようにすための、通常とは違う体制、マニュアルのことです。

そもそも、議会でもこのようなBCPが作られたのは、東日本大震災の時に、各自治体の議会がうまく機能しなかったこと、それどころか行政の足を引っ張ってしまうようなことまであったからです。
東北の被災自治体でのBCPの整備については、私も初当選して間もない頃に、仙台市に視察に行って勉強し、その後、BCPの検討ワーキングチームにも入ることになりました。

そうやって完成した堺市議会BCPの、初の運用となったわけです。
議会としての対策本部の立ち上がり、市当局および全議員の情報共有体制の構築、市当局への問い合わせや要望の一本化(各議員が個々に行政側にコンタクトしない)などが図られました。

そして本日、その体制のもとで、会派としての市当局への要望を纏めて提出しました。
内容は以下の通りです。

 

①市の対策本部会議から議会への情報提供・連絡のスピードアップ
対策本部会議から、議会への報告があったり、なかったり、遅かったり。タイムリーな情報提供が重要です。

 

②教育委員会と市長部局の情報共有・連携の強化
前回、私がブログで指摘した一件です。以下URLをご参照ください。

https://fuchigami.info/始業式延期の情報発信に問題あり/

 

③学校の備品・消耗品費の追加予算措置
消毒液や体温計などの購入増で、限りある学校予算では対応が難しくなってきており、予算の増額(追加)が必要です。

 

④学校用の消毒液の一括購入
学校任せになっていて、買いたくても買えない学校がたくさんあります。市(教育委員会)としての対応が必要です。

 

⑤修学旅行の予定変更に伴う費用負担増へのケア
コロナ騒動で修学旅行が、主に秋(ハイシーズン)へと延期になり、旅行費用がアップする事例が出ています。負担できない家庭もあるため、対策が必要です。

 

⑥5月に向け、学校の2部制など「部分再開」の検討
5月7日以降について、「完全再開」か「休校延長」かの二択ではなく、「部分再開」も選択肢として準備を。例えば、クラスを二つに分けで、午前と午後で別々に同じ授業をするなどです。(いま、選択するという意味ではなく、選択肢の一つとして準備しておく)

 

⑦図書館の郵送サービス
読書は文化的で健康的な生活に必要なものです。外出自粛でその必要性が高まっていますが、図書館は閉館中です。ならば郵送サービス等で、読書環境を少しでも維持すべきです。

 

⑧保育所・介護施設等の消毒液・マスク確保のための支援
感染予防のための商品が入手困難になっていて、これらの施設で集団感染が発生しては大変です。市が各施設の状況を把握し、適切な支援をすべきです。

 

⑨手作りマスクの寄付の活用
手作りマスクを寄付したいという動きが増えています。例えば、区役所などで「マスクバンク」を作って、マスクを寄付したい人、欲しい人を繋げられるのではないでしょうか。

 

⑩支援の受付窓口における感染予防のための2班体制の構築
市や社会福祉協議会の窓口の職員が感染した場合、窓口を閉鎖せざるを得なくなり、同時に市民への相談・支援業務が停滞してしまいます。窓口職員を増員すると共に、2班体制にすれば、リスクの低減が図れます。

 

本来であれば、市民や事業者への経済支援を盛り込みたいところですが、予算規模から考えても、まずは国が充実させていくべきと思います。今まさに、国で準備が進んでいる最中ですから、国に対してしっかり声を上げていきます。

皆様もお困りごとがあれば、ご遠慮なくお申し付けくださいね。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

意見・提案