NOWLOADING

大阪府も突然の緊急事態宣言発令

大阪府も新型コロナウイルスの感染の急拡大により、緊急事態宣言が発令されることになりました。

 

それにしても驚いたのは、吉村府知事の変わりっぷりです。

1月4日の時点では、「大阪は感染急拡大を何とか抑えている」と発言し、緊急事態宣言に否定的でしたが、その3日後には「緊急事態宣言要請すべき」となったわけです。

↓↓↓

松井市長に至っては、同じ1月4日に時短要請の緩和の必要性まで発言していましたから、それよりはマシですが…

 

たしかに、12月後半からお正月くらいまで、新規陽性者がおおむね300人前後で推移していたところ、5日394人、6日560人、7日607人と急拡大したわけですから、それに応じて急に対応が変わるのも致し方ないかもしれません。

 

これについては、「年末年始に検査数を絞っていただけであり、感染が抑えられていたわけではない!」との指摘があり、私もそれには首肯するところです。

 

ただ、私がそれ以上に気になるのは、「現場の情報が知事に上がっているのか?」という点です。

6日に急拡大した新規陽性者ですが、別に6日に降って湧いたのではないはずです。

あくまで「6日に『検査結果が陽性と出た人』が急に増えた」だけであって、その前段で、保健所や医療機関への問い合わせ(発熱した、検査してほしい等)や、行政として追うべき濃厚接触者が相当程度増えていたはずです。

みんながみんな、即日で検査してすぐ結果がもらえるわけではないですからね。今もって、本人が問い合わせてから、実際に検査してもらって、結果が出るまでに、4、5日かかることはザラにあります。(現に私の身内もそうでした。陰性でしたが。)

 

おそらく年末かお正月には、あるいは少なくとも知事が「抑えられている」と発言した1月4日には、現場でそのような兆候が出ていたはずだと思うのですが・・・。

現場がそんな兆候すら掴めなかったのか(問い合わせの全体像の把握)、あるいは、その情報が知事のもとに上がる仕組みがなかったのか、はたまた、知事がその兆候を軽視したのか、そのどれかはわかりませんが、そのどれだったとしても、今後の感染拡大防止に向けて心配な出来事です

 

以前、和歌山県の仁坂知事が、大阪府の保健所の体制の弱さを指摘していました。(以下URL参照)

https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/20201210.html?s=09&fbclid=IwAR2rK5-BLgRGdEwt5VfExc8__I6Ju1unM9oZLlnhtfWNOUynX6QHRb-_750

するどい指摘に、私も大変勉強になりましたが、今回の「現場の兆候を掴めていなかったこと」にも関係しているように思えてなりません。

ぜひ吉村知事には、改めて、検査・医療体制の強化と共に、保健所の体制についても改めてに見直してもらいたいと思います。

 

いずれにせよ、『突然の』緊急事態宣言となったわけですが、飲食業や観光業、イベント、文化芸術関係や、その関連事業の方々、本当に大変なことだと思います。

国と府には適切・公正な補償を求めますし、堺市としてもできる限りのケアができるよう、議会でも求めて参るつもりです。もちろん、先に指摘した保健所の体制強化も求めて参ります。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

 

 

意見・提案