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憤懣本舗 その後

憤懣本舗で「堺市の学童保育がぎゅうぎゅう詰め」と報道され、私も大いに注目した。

報道から二日後にあたる、昨夕には、「憤懣本舗 その後」で、竹山市長の記者会見の様子が報道された。

百舌鳥小の過密状態については、報道で知ったこと。(※)
子育てのまち堺を標ぼうする堺として、速やかに改善を図ること。
などが伝えられた。

(※)記者会見では、金岡小など他の過密学童を視察し、堺市にこうした学童があることの認識は以前からあった旨のコメントがあったが、そこは放送でカットされていた。

さて、私なりの「その後」。

前のブログで書いた通り、「出席率を考慮した定員設定」は、以前からも問題視しており、それは議会で取り上げたこともあった。
しかし、放送では、厚労省が「堺のやり方はおかしい」との見解を示しているとのことだったので、そのあたりを担当課に確認した。

報道が多少はしょっている部分もあるのだが、出席率を考慮した定員設定は、やはり「厚労省も認めている」ようだ。

しかしながら、厚労省が認めているのは、「申し込み時に、利用者に利用頻度を確認し、その利用率を考慮してもよい」であって、堺市が行っているのは、「前年の利用実績(利用率)を考慮」である。たいして違わないようだが、実態には差が出るだろう。
堺の場合、利用率の実情は7割程度。一方で、それを事前に申し込み時に聞けば、利用料金は一律なのだから、誰だって「高めに申し込む」はず。きっと、8割、9割といった数字になってくるだろう。おそらく他市でも、厚労省基準の「出席率考慮」をしているところはたくさんあるだろつし、そこでも過密が発生しているはず。
私が議会でも述べたが、「平均出席率よりも高い日が、高いなりに過密になる」わけだ。

それが堺の場合は、利用率が7割と、かなり低めに出ているので、その分、実際の利用児童が多いときの振れ幅が、他市(厚労省基準)よりも1~2割高くなっているのだと思われる。

いずれにせよ、厚労省基準自体も、私はどうかと思っているが、「まずは厚労省基準」にひて、その先は、やはり「いかなる日も、一人あたり1.65㎡確保」できる状態を作らなければなるまい。(つまり、出席率考慮をしない)

さて、もう一つ。
今回の問題では、堺市と厚労省とで見解の相違が生じた。
そして、堺市はこれまで「厚労省に認められている」と思い続けてきた。私もそう聞かされていた。(だから議会では、「いくら認められているとはいえ」というトーンで、出席率考慮に疑問を投げかけた)

ところが実際には、認められていなかった。
なぜ、こんな行き違いが生じたのか。

それは、エビデンスを残していなかったから。
担当者は厚労省に電話で確認したと言う。
しかし、その厚労省担当者が誰だったのか、そうした記録も残っていない。

大事なやり取りは形に残す。

こんなの、基本中の基本でしょ。しっかりしてもらわないと!

堺市議会議員   ふちがみ猛志

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