所沢市長の発言
今朝も、子どもを保育所に送り、仕事へと足を運んだ私。
意気揚々と保育所に行く5歳の長女とは違い
3歳の弟の号泣は、もはや朝の恒例行事だ。
今朝もそうだった。
「保育園いやや!」
「ママがいい!」
(「パパがいい」は、ごくごくたまにだけ・・)
保育士さんが抱きかかえてくれても泣き止まず、
その姿を見ながら後ろ髪をひかれる思いで立ち去る。
保育所に子どもを預けて仕事をする親にとっては、
誰もが経験する、本当につらい瞬間だ。
「育休で上の子が退園」という方針を示した所沢市。
このことに対して所沢市長が
「子どもは2歳まで『お母さんと一緒にいたい』と言うはずだ。この制度変更はとてもいいものだと思う」
と述べたそうだ。
そんなこと、あなたに言われなくても、
子育てをしている親なら誰でも知っている。
2歳どころじゃない、3歳でも、4歳でも、
子どもはお母さんやお父さんと一緒にいたいんだ。
毎朝、毎朝、つらい思いをしながらも、
子どもの泣きじゃくる姿を見ながらも、
生活や仕事や、いろんな事情のために、
子どもを保育所に預けている。
下の子の子育てで疲れ切った親とずっと一緒にいるなら、昼間は笑顔の保育士さんと友達に囲まれて過ごす方がいいってこともあるだろう。
その方が、親も優しくできることだってあるだろう。
そんなことに思いを馳せることもなく、
当たり前のことを知った風に語り、
子育ての選択肢を狭めてしまった、この市長。
たぶん、子どもを保育所に送った経験なんて
ないんだろう。
こうした政治家の言動や姿勢を見るにつけ
自分が経験していないことや、
立場が違う人にこそ、
思いを馳せられる。思いを馳せようとする。
そんな政治家でありたいと、つくづく思う。
「育休中は退園」については、また別途記します。
堺市議会議員 ふちがみ猛志