映画「ズートピア」評
私は普段、それほど映画を見るわけじゃないし、ましてや批評するような者でもないのだが、、
久々に映画館で観た映画が心に残ったので、レビューというか、少々感想をつづろうと思う。
私が今日観た映画、ディズニーの「ズートピア」。
アニメです。
GWだし、子どもが喜ぶところに遊びに、、、ということでやってきた、しょせんは、子ども向けの映画。
というつもりで見たら、なんのその。
現在の世界に対する、メッセージ性の強い、いい映画だった。
これから観る予定の人に、迷惑をかけない程度にあらすじを書くと、、、
動物たちのまちズートピア。
弱肉強食の世界も、いまやはるか昔のこと。
動物たちは進化し、皆が仲良く、現在の人間のような、文明的な暮らしをしている。
しかし、表面上は「仲良く」とは言うものの、そこには歴然とした偏見や差別も存在している。
キツネは、他人をだます。
肉食獣は、恐ろしい。
といったような。
職業もしかり。
警察官は、象やサイやライオンのような、強い動物の仕事。
そんな中、ひ弱な動物とされるウサギの女の子ホップスが、警察官を目指し、偏見に晒されながらも、警察官として活躍するという話。
あらすじに関しては、これ以上書くと、浜村淳氏のようにネタバレさせてしまうので、やめておく。
要するに、この映画のテーマは「多様性」。
お互いの違いを認め合うこと。
必ずしも「努力すれば夢はかなう」わけではない。
なぜなら、人それぞれ、能力が違うから。
しかし、その「違い」こそが素晴らしい。
一方で、人の持つ、偏見や差別の心を増長させ、社会を分断することで、利益を得ようとする者もいる。
何かそれが、今の人間社会を表してもいる。
もちろん、それは日本と、日本の政治にも言えることだなあ、とつくづく。
また、映画の随所で、「偏見や先入観に捉われてはいけない」というメッセージが、ユーモアを交えて出てくる。
特に、映画のオチは秀逸。
映像や音楽も素晴らしく、感情移入しやすいユニークなキャラがいっぱいで、大人も子供も楽しめる。
ぜひ、いろんな人に、特に子どもたちに見てもらいたい。
いやあ~、映画って本当に素晴らしいですね!
それでは、皆さん、さよなら、さよなら、さよなら。
…と、慣れない映画のレビューをしてみたが、、、
これを書きながら、私の傍らでテレビから流れてくるのは、「トランプ氏が共和党の大統領候補に決定」というニュース。
はてさて、これからの世界はどうなるやら。
堺市議会議員 ふちがみ猛志