是々非々
先日、
「堺旧港の商業施設の開発から業者が撤退。イルカと触れ合えるプールが、採算性が合わないと。
そりゃ、そうやろ。以前から、そんなものが計画に入ってるのが不思議でならなかった。これで人が集まるなんて、甘すぎる。」
とツイッターで呟いたら、
「ついこないだまで市長の秘書やってたのに少し無責任な発言ではないでしょうか?」
と指摘が入った。
ん~、そうか。
「秘書」と一言で言うと、なんだか市長と一心同体みたいだし、
そうなるか。
私は「秘書」と言っても、政務秘書。
つまり、市役所で行政の長である竹山おさみを支える立場ではなく、
市長をしている政治家竹山おさみを支える立場。
と書くとややこしいですが、
要するに、行政的な決定事項には、何ら関与しないのです。
選挙や、選挙に向けての政治活動、支援者拡大活動を担っていたわけです。
(公務員である市役所の秘書さんができない政治活動を、私費で雇われている私が担当)
だから、当たり前ですが、私の手の届かないところで決まる行政的な決定事項には、「え!?」って思うこともあります。
市長とは二人きりになる機会も多かったので、そんな折に、雑談レベルであれこれ意見することはありますが、それに何の権限もありません。
ましてや、このイルカプールの件は、私が政務秘書になった頃には、すでに決まっていたことです。
そして市長自身も、この件がどうかは知りませんが、何でも100%思い通りになるわけではありません。
もちろん最終責任は市長にありますが、議会との交渉・調整の過程で、議会サイドの要望を盛り込んだりして、100%が、70%くらいになることもあるわけです。
よって、市長ですら、一部納得のいかない内容で決めざるを得ないこともあるでしょう。
ですから、秘書とは言え、何の決定権もない私が、その立場を離れた今、「おかしい」と指摘することに躊躇いはありません。
まして、私は市議会を目指す者。
つまり、市長をチェックする立場を目指しているのです。
竹山市長のことは、政治家として尊敬する点がたくさんあり、堺の目指すべき方向性や、多くの施策において、共感しています。
ですが、だからといって市長のイエスマンになるつもりはなく、もしそうだとしたら、市議会を目指す資格はありません。
(そんな首長のイエスマン議員も、残念ながら他市にはいらっしゃるようですが!)
私はむしろ、市長の政務秘書を経験し、市政のことを一般人よりは知る立場にいたからこそ、「おかしいものはおかしい」と言うつもりです。
これで「おかしい」と言えないなら、公務員出身者は、誰も議員になれません。(政務秘書は公務員にあらず)
今回の大浜三角地の再開発は、長年塩漬けにされていた市有地の活用を決めたもので、総論賛成です。
商業施設の中身も、結婚式場なんかはいいと思います。
しかし、イルカプールがあることに賛同できないだけです。
感覚的なものですが、とても人が集まるとは思えません。
なぜこんな荒唐無稽なものが盛り込まれたのか、事情を知りたいくらいです。発案者にどれほど精緻に検証したか、聞いてみたいです。
それでも、民間企業がプロポーザルをいったんは出したわけですが、仮にそれで施設が完成しても、やっぱり税金を使った以上は、施設として人が集まって、周辺も賑わうようにならないと!
堺市にはこれを機に、もう一度、施設の中身を考え直してほしいものです。
ちなみに、
もしも堺市長選の活動において、例えば不正があったりしたならば、私は当事者であり、責任者の一人ですから、それを批判したら「無責任」だと思います。
もちろん、そんなよからぬことがありえないのは、言うまでもありません。
長くなりましたが、
私は是々非々で市政を目指します!
ふちがみ猛志