森山ひろゆき候補をよろしくお願いします。
衆議院議員選挙が、もう間もなく折り返しを迎えます。
私は今回の衆院選で、地元堺区を含む大阪16区では、立憲民主党の森山ひろゆき候補を応援しています。
これまで街頭を中心に訴えを続けて参りましたが、改めて広く支援を求めるべく、私自身の想いをここに纏めてみたいと思います。
まず前提として、私は無所属の市議会議員です。
今後も無所属で活動するつもりで、立憲民主党はおろか、どの政党に属するつもりもありません。
ですが、少なくとも大阪16区は、公明党候補と、立憲民主党候補の二択ですから、どちらかを選ばなければなりません。そこで、私なりに支援を決めた理由をお示ししたいと思います。
■一つ目は、「立憲主義を回復させるため」です。
立憲主義とは「憲法は、権力者を縛るもの」「政府は、憲法の範囲内のことしかできない」という考え方で、近代のおおよそ全ての民主主義国家に共通する、世界の常識です。
簡単に言えば、「ルールを守って政治をしましょう。ルールを無視してはいけません。」ということです。そして、そのルールを破ったのが、安倍自公政権であり、その代表的な事例が安保法制です。
詳細は割愛しますが、安保法制(集団的自衛権)は、他ならぬ、歴代の自民党政権が「憲法に違反する」「だから憲法を改正しない限り、制定(行使)できない」と認めてきたものです。それを安倍自公政権は「憲法に違反しない」と勝手に解釈を変え、国民に諮ることもなく、安保法制を強行採決しました。
こう書くと、すぐに「私は安保法制には賛成だから、それで構わない」「立憲主義って護憲?」という類の反応が返ってきますが、まったくそうではありません。
立憲主義とは、「護憲か、改憲か」以前の問題です。
もし、仮に安保法制が必要ならば、それを禁止する憲法の条項(9条)を、「憲法の規定に則って」改正し、その後に安保法制を制定しなければなりません。
今あるルールがそれで適正かどうかと、今あるそのルールを無視していいかどうかは別問題です。ルール無視という悪しき前例を一度認めてしまうと、右にも左にも権力者はやりたい放題になります。
現時点で安倍自公政権支持者は「それでいい」と思うのかもしれませんが、いつか政権が取って代わられた時に、その政権が「ルール無視」の悪しき前例をいいことに、自分たちの望まぬ方向に暴走したらどうするのでしょうか。そうした想像が働かないのか、不思議でなりません。
今ある憲法(ルール)に従う。その憲法(ルール)に不備があれば、憲法(ルール)に則って憲法(ルール)を変える。
この大原則を踏み外してしまった安倍自公政権は、それ一つを理由にして糾弾されるべきですし、国政において「自公(+維)以外を選ぶ理由」になりうると考えます。
『仮に』私が安保法制そのものに賛成であっても、さらには安倍自公政権のすべての政策を支持していたとしても、同じです。
「正しいことをするためなら、ルールを無視していい」などという道理はありえないのです。
■二つ目は、「政治の私物化を止めるため」です。
今回の大義なき解散を、皆様はどうご覧になっているでしょうか。
森友・加計学園問題での疑惑追及を逃れるための、臨時国会冒頭での「一切議論しないうち」の解散は、前代未聞です。
憲法の条文では、総理が衆議院を解散できるのは、「国民のために」という条件付きです。
今回の解散総選挙を「国民のため」と感じている国民はどれだけいるでしょうか。多くの公民が「安倍総理自身のため」であることを見抜いているはずです。
解散総選挙には約600億円の国費が投入されます。
衆議院の任期は、4年。しかし、安倍政権が発足して5年足らずで2度目の解散総選挙です。
この予算があればどれだけのことができるか・・と思わずにはいれません。
そもそも森友・加計問題も、お友達優遇の「政治の私物化」の顕著な例です。(「そうではない」というなら、解散などせず、堂々と臨時国会で議論すればいいのです)
こうした政治は、もう終わりにしなければなりません。
そして、一つ目の「立憲主義を無視」、二つ目の「政治の私物化」と言った安倍政権の暴走を支えているのが、公明党の存在だということを、付け加えておきたいと思います。
自民党内には、「良識ある保守」が存在していると私は信じていますので、この現状が残念でなりません。また公明党においても「平和と福祉の党」という本来目指す(自称する)姿を取り戻したならば、今の政治状況はずいぶんと好転するように思います。
■三つ目は、「森山候補の信念を貫いた姿勢に共感したため」です。
少なくとも、私は野田政権以降の民主党は支持していませんし、民進党もしかりです。
しかし、人気がなくなろうと、安易に政党を変えず、浪人の身で、長く地道な活動を続けてきた森山さんや、同様の政治家を、敬意をもって見つめてきました。それは政党の政策ではなく、政治家個人の姿勢に対してです。
そこに降って湧いたのが、今回の解散と、その直後の「希望の党」への合流、さらに希望と維新の談合による「希望は大阪に候補者を立てない」という理不尽な決定でした。
その時、大阪の民進党予定候補者には、希望での他府県での立候補の話もあったと聞いています(現にそう決断された方もいます)。その頃は、まだ希望の党と小池都知事への期待感が、今と違って非常に高い時期でしたから、私は「森山さんも踏み絵を踏んで、希望の党で他府県から出るのかな?」と思ったりもしました。
しかし、そうはしませんでした。
森山さんは9月末時点で、「これまでと同じ大阪16区で、無所属で出馬する」ということを表明したのです。これは大変な決断だったと思います。
「立憲主義を踏みにじった安保法制への批判」「地元堺で活動するということ」、この二つの信念をしっかりと守った森山さんの決断を、私は応援したいと思いました。
その後、それらの信念と、従来の民進党の政策を引き継ぐ立憲民主党が発足しましたので、そこへの合流は、極めて自然なことだったと思います。
あまりに理不尽な状況下に置かれ、それでも信念を貫いた森山さん。
そんな彼ならば、魑魅魍魎の政治の世界でも、そこに染まらず、市民・国民のために頑張ってくれると思うのです。思いたくなるのです。
その他の点、一つ一つの政策を見ていけば、必ずしも「すべてにおいて森山さんを支持する」というわけではありません。
しかし、政治をする上で最も根本的な「ルールを守る=立憲主義」、「市民・国民のため=私物化はダメ」という大原則、さらに「逆境で信念を貫き頑張っている人を応援したい」という極めて純粋な感情によって、「森山さんを応援」という結論に至ったのです。
どうか大阪16区(堺市堺区・北区・東区)の皆様、この度の衆議院議員選挙においては、森山ひろゆき候補への一票を、よろしくお願いします。
不明な点、質問等があれば、私に直接お問い合わせください。しっかりと説明させて頂きます。
また、どうしても「わからない」という方は、どうか私、渕上猛志を信じてください。
そして、棄権だけは決してなさらないようお願い致します。
堺市議会議員 ふちがみ猛志