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洗濯は女性の仕事にあらず

「そんなん書いたら、奥さんが気の毒やん。」

と言われ、何のことかとよく話を聞いてみるとビックリ!!
そんな理解もあるんだ!と驚いたのが、私が書いたこの文章です。
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これは、私が発行しているチラシの編集後記で、子どものこととか、私の失敗談とか、ちょっと気が休まるような文章を書いています(つもりです)。

あまりお堅い議会報告だけじゃつまらないし、「議員も普通の人間」だと知ってもらいたい、身近に感じてもらいたいと思って、昨年くらいから始めました。
で、問題のこの文章。
私に冒頭の苦情(?)を伝えてきた方は、最後の一文の「ダメな親」を、私が私自身について書いたことではなく、私が私の妻のことを書いたのだと思ったようなのです。
どうも、前半部分の「お漏らししたパンツとズボンを洗う」という辺りで、その主体が私(夫)ではなく、妻だと思い込んでしまったようです。だから、「ダメな親」も妻のことなのだと…。
もちろん、(妻も子どものパンツやズボンを洗っていますが)この文章において、「選挙中にパンツやズボンを洗うのが大変だった」のも、「しばらく『オムツで』と保育士さんにお願いしかけた『ダメな親』」も、両方、私のことです。
いやはや、まさかこの文章が妻のことだと思われるなんて、そして私から妻への批判の文章(まさに公開処刑ってやつですね…)だと思われるなんて!
その根底にあるのって、「洗濯は女性の仕事」だという思い込みですよね。
私にその思い込みは当然なく、また普段も洗濯や料理もそこそこにやってはおりますから(議員活動が忙しくて、最近は妻の負担が増えがちですが)、そんな捉え方をされるなんて、想像もできませんでした。
でも気をつけなきゃいけないですね。
「洗濯は女性の仕事」に限らず、社会のあるべき姿がどうかと、少なからぬ方が「現実はこうだ」と思っていることは、違っていたりします。
後者は特に、その方の家庭環境などによっても大きく異なります。
苦情を言われた方の名誉のために言えば、この方も決して「洗濯は女性の仕事であるべき」などと考えている人ではありません。でも、「残念ながら現実はそうでしょ。うちもそうだったし、渕上さんちもそうでしょ。」と思っていたわけです。
私自身も「自分がそうだから、読み手もそう思うはず」という思い込みを排除した上で、チラシにしろ、ブログにしろ、演説原稿にしろ、文章を作らないといけないなと、反省する機会となりました。
そして、この件においては、「洗濯(あるいは家事全般)は女性の仕事」だという考えが、まだまだ根強いことがよくわかりました。
いや、考えとしては「両方がやるべき」というのが相当に浸透してきているとは思いますが、現実がまだまだそこには追いついていないんですね。
こんなことを偉そうに言う私も、振り返れば、家事・育児の50%担えているわけでは全くありません。(特に12月は激減…(汗))
男性の家事・育児への参画。
それは女性の社会参画と表裏一体です。
私自身のますますの参画と共に、社会でそれが一層進むよう、議員として、1人の男性として、取り組みを進めたいと思います。

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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