男の育児が迷惑⁉ふざけんな!!
昨日、自民党の萩生田光一幹事長代行が、以下のような発言をされたと報道がありました。
「0~3歳児の赤ちゃんに『パパとママ、どっちが好きか』と聞けば、どう考えたって『ママがいい』に決まっている。お母さんたちに負担がいくことを前提とした社会制度で底上げをしていかないと」
そして、男性の育児は「子どもにとって迷惑」なんだと。
もはや、絶句。
この御方は、官房副長官も務められた、安倍首相の最側近の一人でもあります。
こうした発想が、現政権や、与党の考え方であるとするならば、到底、この政権に少子化対策はできないでしょう。
パパよりママがいい理由って何?
パパが育児に関わってくれないからでしょ?
ママと比べて一緒にいる時間が少ないからでしょ?
かく言う私の子どもたちも、このような問いかけに対しては「ママがいい」と言うはずです(無念)。
でも、その程度はと言えば、その時々の私の育児時間によってまちまちでした。
例えば3人目は、0才の頃、ミルク育児だったので、私がミルクをあげたり、寝かしつけたりする頻度が多く、(まだしゃべれない時期でしたが)必ずしも「ママがいい」なんてことはありませんでした。
しかし、その3人目も後に、私の仕事が忙しくなって関わりが減ってくると、あっさりと「ママがいい」と言うようになりました。(なんとか失地回復を図るも、いまだ至らず…onz)
「『ママがいい』というから、ママが育児」ではなく、
「『ママがいい』と言われるからこそ、パパもしっかり育児」であるべきではないしょうか。
でないと、ますます「ママがいい」となり、パパの存在感はますます減っていき、ママへの負担はどんどん増えていくことになります。
厚生労働省の出生動向調査によれば、「理想の子どもの数は2人以上だけど、諦めて1人」という方に、その理由を尋ねると、「夫の家事・育児への協力が得られないから」が11.6%にも上るそうです。
また、「これ以上、育児の心理的、肉体的負担に耐えられないから」が14.1%であり、ここにもパパの育児参加の度合いが、一定程度影響しているはずです。
少子化問題の、少なからぬ原因になっているのは明らかです。
冒頭の萩生田議員の「お母さんたちに負担がいくことを前提とした社会制度」とは、言い換えれば「パパが育児をしないことを前提とした社会制度」です。
そんな社会制度でいいのでしょうか?
このような感覚を持った方が、政権や、与党の中枢にいることに、驚きと怒りを禁じえません。
私はまだまだ微力でありますが、少なくともこの堺においては、「育児の負担を、パパとママと周囲の人たちと社会全体で分かち合い、育児の喜びも分かち合える社会制度」を目指したいと思っています。
それが簡単ではないにしても。
堺市議会議員 ふちがみ猛志