私たちは雇われの身
「こんなことで電話していいものかと思ったんですが・・」
と、相談等をされてきた方によく言われます。
こちらとしては、そんなつもりは全くないんですが、どうしても「議員」って気軽に連絡しづらい相手なんでしょうかね。
一昨日も知り合いから堺市の「図書館政策の方向性について教えてほしい」と事務所に電話があり、私が携帯に折り返して、10分ほどお話をさせてもらいました。
「知り合い」と言っても、顔と名前を知った程度で、懇意にしている間柄でもなければ、まともに話をしたこともなかったからでしょうか。その方はとても恐縮されて、最後に「こんなことで・・・」と冒頭の言葉を発せられたわけです。
私はハッキリ言いました。
「知り合いであろうがなかろうが、今のような話をすること、市政のことを市民に説明することは、私の『仕事』ですから。」
私のもとに寄せられる様々な相談ごとも同じです。
常日頃からの市政の広報や、広聴活動、また市民の相談を受けることは、議会活動と同様に「議員の大事な仕事」です。
ラーメン屋に来てラーメンを注文するのに躊躇したり、
八百屋に来て野菜を買うのに遠慮したりしないのと同様に、
議員への問い合わせや相談に躊躇や遠慮はいりません。
また、私はそのような方々にこう言うこともあります。
「料金を前払いしているようなもんですから、使わないと損ですよ」と。
私たちは議員という仕事をするにあたって報酬を頂戴しています。
言うまでもなく、その報酬の原資は税です。
皆さんが望むか望まざるかに関わらず税は徴収され、皆さんが議員に関わろうが関わるまいがそこから報酬が支払われています。
いわば、買ってもないモノの料金を前払いしているようなものですから(※)、そのモノをもらわないと損、議員を使わないと損だと、私は思うのです。
(※)相談や問い合わせを直接もらわなくとも、議会活動によってあまねく市民に対して、間接的に、報酬に見合った貢献はしているつもりですが。
要するに、
遠慮は不要!気軽にご連絡を!
ということです。
(ある意味)料金は前払い済みですから、言うまでもなく、「何か手土産がいるんじゃないか」とか、「応援しないといけないのでは」なんて思う必要はまーーーーーーったくありません。私たちはすでに皆さんに選んで頂き、雇われている身です。
もちろん、その時のやり取りを踏まえて、「こんな議員に議員であり続けてほしい」と思ってもらえたり、「応援したくなった」と思ってもらえたら、それはこの上ない喜びです。ただ、それが相談や問い合わせの条件では決してないということです。
当然、相談や問い合わせの内容によっては、期待通りの対応ができないケースもあります。ですが、その判断は私(議員)がするものであって、市民の側が躊躇し、自粛する必要はありません。これは、行政に対しても同じことです。できない時は、できない理由をちゃんと説明いたします。
ですから、困ったり、知りたいことがあれば、遠慮なく議員や行政の相談機能を使ってください。
私はそのようなスタンスでおりますので、その時の議員に私を選んでくださいましたら、大変嬉しく思います。あなたのもとに、すぐに駆けつけます。
堺市議会議員ふちがみ猛志