NOWLOADING

竹山市長の功績

改めて、竹山市長の「功績」を確認したいと思います。

こんな時期に「功績」なんて言うと、あちこちから色々言われそうですが、、、
政治資金収支報告書問題で辞職することになった今、こんな今だからこそ、です。

私も、今回の政治資金収支報告書の未記載問題は、批判されるべきものだと思っていますし、憤ってもいます。しかし、だからといって、これまでの功績が否定されるものでは、決してありません。

むしろ、そこは冷静に確認し、次に市長になる方にも、引き継ぐべきものは引き継いでほしいのです。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」になってはいけません。

以下、あくまで私の個人的見解です。
せっかくですから、ランキング形式で発表します。

 

第5位!】フェニーチェ堺(に代表される事業の見直し)


竹山市長就任時、堺東の銀座に、400億円以上をかけて、文化ホールの入る複合ビルを建設する計画がありました。その文化ホールが1300席。

竹山市長はそれを見直し、市民会館の現地建て替えを決断。150億円で、2000席の文化ホール「フェニーチェ堺」を建設したわけです。細かい点を挙げればキリがありませんが、座席数だけでなく、文化ホールとして当初計画よりも、圧倒的にクオリティの高いものです。

約1/3のコストで、ずっと立派なものにしたわけです。「フェニーチェ堺」は、よくハコモノ批判の象徴のように扱われますが、こうした経緯から考えれば、むしろその視点でも評価されるべきでしょう。

 

【第4位!】教育の底上げ

長らく低迷していた堺市の学力が、一科目(小学校・算数A)ではあるものの、全国学力テストで、政令市1位に輝くにまで至りました。
私自身は、学力にそれほど執着しているわけではありませんが、この学力向上を、「低位層の底上げ」によって実現したことは、おおいに評価しているところです。

公教育の目的は、エリートを養成することではありません。
今後も、学力低位層や、課題のある子どもにしっかりと目を向けていく、こうした方向性を堅持してもらいたいところです。

 

【第3位!】現場主義、市民との対話の徹底

これほど市民の傍に出かけて行った市長は、政令市では古今東西いないのではないでしょうか。
単に「イベントに出かけ、挨拶する」といったことだけでなく、地域でのタウンミーティングなど、市民との対話をし続けていました。

あちらこちらに現れる竹山市長を通じて、「市政を身近に感じるようになった」「わかるようになった」という市民も少なくないでしょう。その分、竹山市政を評価する声だけでなく、批判する声も増えただろうと思います(市長も、市政も、よく見えるだけに)。
市民が政治を身近に感じれば感じるほど、(批判も含め)声が上がるようになり、政治はよくなっていく。私はそう信じていますし、ゆえに、竹山市長のこうした姿勢を、高く評価し、私もそういう姿勢でありたいと思っています。

 

【追加の第3位!】百舌鳥古市古墳群世界遺産登録

※5月14日に追加。よって、これより前の順位は一つずつ繰り下げです。

このブログを書いた4月28日時点では決定しておりませんでしたが、5月14日のニュースを受けて、編集追加しました。

まさにこれは竹山市政、そして堺市のこの10年の「悲願」と言ってもいいでしょう。大阪府が今一つ乗り気でない中、堺市が先頭に立って、羽曳野市、藤井寺市と一緒になって、運動を続けてきました。行政だけでなく、市民も巻き込んで運動をリードしたのが、竹山市長でした。大阪初の世界遺産登録は、文化、教育、観光など様々な分野に影響を及ぼすことでしょうし、シビックプライドの向上にも繋がることでしょう。

 

【第2位!】子育て環境の向上

これは、実にたくさんの取り組みがありましたので、簡単には語れませんが、あえて一つ挙げるなら、「子ども医療費助成制度」でしょう。
就任直後に、政令市の特定財源をつぎ込んで、「中学3年まで、所得制限なしで、ワンコイン」を実現しました。その後、多くの府内の自治体がこれに続くようになったわけですが、大阪府が子ども医療費に後ろ向きな中、「堺市が、府内の子育て環境の向上の先鞭をつけた」といっても過言ではないでしょう。

他、多子家庭の保育料無償化や、訪問型の病児保育や、医療的ケア児の保育や、子ども食堂や、、、、先進的な取り組みは、挙げればキリがありません。

 

【第1位!】政令市を守った!

何はなくとも、これでしょう。政令市の権限・財源があればこそ、できる取り組み・施策があるわけで、すべての政策分野に繋がるものです。

竹山市長が「都構想に与しない」と決断した時(2012年2月)、維新の勢いは、今どころではなく、もっと凄まじかったように思います。その直前に、最初の大阪W選に圧勝し、国政政党がその人気・勢いに揺さぶられ、次々に都構想を実現するための法案に賛成していきます。

そうした流れの中、橋下氏の力で当選した竹山市長が、その意に反する行動を取るとは、相当に勇気が要ったことだと思います。
これを「裏切り」と呼ぶ人もいますが、当選した市長選で「府と市をイコールパートナーに」と訴えていたわけです(都構想と真逆の発想)。
次の選挙で落選することも覚悟し、橋下氏と訣別して、市民との約束を守ろうとしたことは、政治家として本当に立派な行動だったと思います。

そうして、政令市を守ったおかげで、先に述べた子育て施策をはじめとする多くの施策を、堺市の判断で進めることができたわけです。

 

※※※

繰り返しますが、これらの功績は、今回の収支報告書問題とは、別次元の話です。

次の市長選を見据え、松井大阪市長は、堺を都構想に組み込むことにも言及し始めています。

これらの竹山市長の功績をしっかり継承し、とりわけ、都構想に対峙し、政令市を守れる候補を、私は応援したいと思っています。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

意見・提案