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総務財政委員会視察

昨日・本日の2日間にわたって、総務財政委員会で視察に行ってきましたので、簡単にですがレポートします。

【1日目・静岡市】
オープンデータについて
オープンデータとは、自治体が持つ「情報」を「市民の税金で集めたもの = 市民財産」という発想に立ち、積極的に開示し、市民に「利用しやすく」する取り組みです。
市が集める統計データもそうですし、様々な場面で使用する画像データ、あるいはイベントの告知ビラのデータ(それもPDFでなく活用しやすいフォーマットで)などなど、対象は無数にあります。
堺市では、残念ながらこうした取り組みが遅れていると言わざるを得ません。
そもそも「情報は守るもの」という大前提が、役所には染み付いているように思います(もちろん、個人情報はそうですが)。
まずはこの辺りの意識改革から始めなければなりませんね。
静岡では、この取り組みで情報公開請求が激減し、それに伴う役所の事務作業も減るという効果もあったそうです。当然、それは副次的な効果で、一番の目的は、その情報を活用して市民や法人の活動が活発化・効率化されることです。
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移住促進について

静岡は政令市で初めて人口が70万人を割り込み、人口減少が非常に大きな問題となっています。(程度こそ違えど、堺市も含めたほとんどの自治体にとっての問題です)
年齢別、行き先別に、人口移動について細かく分析されていて、それ自体は参考になりました。一度、私もこの問題を議会で取り上げましたが、もう少し深掘りした分析をしてみたくなりました。
対策も色々挙げられていましたが、安価で市営住宅に泊まってもらう「お試し居住」は、堺でも取り入れられそうな気がしました。
ただ、自治体による移住促進は、あくまでもパイの取り合いであり、国家レベルの課題である人口減少の対策としては、ふさわしくありません。
やはり、子育てを中心とした、出生率を上げる取り組みが肝要です。
【2日目・浜松市】
ファシリティマネジメントについて
ファシリティマネジメントとは、公共施設などの資産の管理のことです。
高度成長期に作った公共施設の、更新が増えてきています。それは莫大な予算を伴うものですから、公共施設を適切に縮減したり、統合することも必要になってきます。
堺市の10倍以上の面積があり、12市町村が合併した浜松市とは、ずいぶんと状況が違いますが、それぞれの施設にカルテを作って、必要性を可視化
していくことは、堺でもやるべきだと感じました。
「施設=ハコモノ」だという、短絡的な批判が、議会でも目に付きます。大事なのは、必要なものと、そうでないものを峻別することであり、その際の判断指標がオープンになっていることです。
浜松の取り組みを参考にしたいと思います。
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さて、来週も月〜水まで視察です。
しっかり勉強し、2月議会の材料にしたいと思います。
堺市議会議員 ふちがみ猛志
意見・提案