講義と質問
本日、「子どもと女性が輝く社会実現調査特別委員会」にて、リヒテルズ直子さんの講演がありました。教育、社会研究の第一人者です。
私は、同委員会の委員ではありませんが、傍聴議員として、受講させてもらいました。
講演内容は素晴らしく、オランダを始めとする、ヨーロッパの教育の優れた点を紹介しつつ、日本の教育の課題を鋭く指摘するものでした。
そんな講義を受けて気になったこと。
議員の反応が薄いこと。
質問タイム。
私と同じ会派で、女性の問題、人権問題のスペシャリストである山口典子議員や、元教員の共産党・石本京子議員は、さすがでした。
なるほどな質問をしてはりました。
でもそのお二人だけで、残りの議員の反応は薄く、、、(長谷川俊英委員長、西哲史副委員長は、立場上、控えられていました)
たまらず長谷川委員長が「委員以外の議員も質問があれば」と振ってくれたので(傍聴は私だけだったので、もはや私のための振りでした)、有り難く質問!
こういうことは、視察に行っても、よく出くわします。
せっかく、あれこれ講義をしてもらっても、ほとんど質問が出ないこと。
問題意識を持ち、真剣に受講していれば、質問の一つや二つ、当然のように出ると思うんですけどねぇ。
本日の講義は、「教育とは2万パーセント強制」という発言や、徹底した競争原理の導入、学力至上主義といった、橋下徹氏の教育観とは、真逆の内容でした。
当然、その教育観は、現在の大阪府の教育に、大きな影響を与えているものです。
別にどっちが正しいというのではないのですが、そうした内容であれば、とりわけ維新の皆さんからは質問や意見が飛び交うかと思ったのですが、、、
最後まで無言のまま。
橋下的教育観との違いに気づいていないのか。
問題意識をもって受講していないのか。
はたまた講義を聴いていないのか。
なんて思ってしまいましたが、、真相はよくわかりません。
ただ、あまりに反応が薄いのは、講師さんもやった甲斐がないのでは、、、と心配になったりしますが。
いずれにしても、こうした公費による研修の機会。
その講義内容が、自身の考えに近かろうが、遠かろうが、知識を吸収する機会として、議員として貪欲に、しっかり活かしたいものですね!
堺市議会議員 ふちがみ猛志