里親を増やすには
虐待や死別等、何らかの理由で実の親に育ててもらえない子どものために、
里親の普及が重要な課題になっています。
そのことは、
に記載しました。
では、どうやってその里親を増やしていくのか。
この度の大綱質疑でも、そんな議論をさせてもらいました。
私が大事だと思うのは、「現に里親をされている方の声」を、
「里親に関心を持ってもらえる可能性の高い方」に届けることです。
私も里親サロンに行き、里親さんのお話を聞き、本当に素晴らしく、
意義のあることだと思いましたし、「いつかはやってみたい」とすら思いました。
おそらく、そうした感想を持たれる方は少なくないと思います。
ところが、そもそも里親への関心は高くはなく、「話を聞いてみよう」とすら、
あまり思ってもらえていないのが現実でしょう。
里親シンポジウムなども開催されていますが、そもそも関心がなければ、
シンポジウムに足を運びません。
「(たとえ今はなくとも)里親に関心を持ってもらえる可能性の高い方」がどこにいるのか・・・。
そこに、こちらから里親の声や、制度の情報を持っていくことができれば・・・。
里親登録をされている理由を見れば、その約半分が「社会貢献」(もしくは、それに近いもの)です。
では、「社会貢献への意識の高い方」の集まりって???
それは、、、
例えば、PTAの集まり。
PTA役員をされている方は、そうではない方に比べ、
比較的そういう意識が高い「可能性」があると言えるでしょう。
あくまで可能性です。
自治会役員や、民生委員、保護司・・・・。他にも色々あります。
里親制度を所管するのは、子ども青少年局。
その枠内だけでやっていても、なかなか広がりません。
教育委員会と連携して、PTAの集まりで、里親の講演会をやる。
市民人権局と連携して、自治会役員の集まりで、
健康福祉局と連携して、保護司の集まりで。
「子育てのまち堺」は、堺の大きな政策の柱であり、しかしその中で、
あまりうまく進められていないのが、里親制度の推進です。
ぜひ全庁的な取り組みに発展させてもらいたいものです。
堺市議会議員 ふちがみ猛志